サラスヴァ配信2ndAnniversary 〜敢えての無観客配信ライブ〜 2021.4.4
 
 

You Tubeチャンネル

 
伊勢賢治
潮田和也 (DRIED BONITO)
かずま
聞間拓
土佐拓也
石田洋介
HalfMoon (琢磨仁・琢磨啓子)
高田エージ
 
OnBrace あつみん
法西隆宏
 
宮森孝
 
 
2019.4月に元町アースリーパラダイスから場所を変えて新たに始まった「音楽酒場サラスヴァティ弁天」。
1年経ったところでのCOVID19禍…1周年のお祝いは半年遅れの10月に配信のみで行われて、せめて2周年は普通にやれるだろう〜と思いきや、今度は年明けからの二度目の緊急事態宣言とやら。
この日は宣言そのものは解除されてはいたのですが、出演者だけで店内が密になってしまうこともあり、今回も無観客配信ライブとなりました。
 
でも今回の配信には、配信である意味も大きかった。
 
というのも、やはり昨年のこの時期、サラスヴァではいち早くライブ配信に乗り出してまして。
転換がとても早かった…今までの形にこだわらずに今のベストを模索していく、そういう宮さんのタフさの上に、伊勢賢治さんのOnBraceチームという頼もしい味方がついて、気がつけば立派も立派な、ハイクオリティな配信基地と化したサラスヴァ。
その「配信から一年」というタイミングでもあったのです。
 
最初にサラスヴァで配信をやったのは、実は石田さんでしたね。石田さんのPCを持ち込んで、石田さんのYouTubeチャンネルから。投げ銭ももうやってましたね(このときはBOOTH。夏以降、石田さんもパスマーケットに移行)。
 
 
はるか昔な感じがしますがほんの一年前なんだな。
凄い一年だったな。
 
 
そんなサラスヴァティ弁天でこの一年、配信有人ともどもたくさんのライブをこなして来た、ゆかりの皆様が集ったこの日の配信ライブ。
 
実は聞間拓さん、タマキングさんの「またライブハウスで」のサラスヴァバージョンとして収録された「またライブハウスで〜弁天様のおぼしめし」に参加したアーティストのほとんどが集ったライブでもありました。
 

 
1周年(と半年)アニバーサリー同様、各アーティスト20分ほどの持ち時間でコラボセッションも交えつつの、全7組。
どのアーティストも聴きごたえありまくりで、あーもーほんと、現場にいたかったー!
 
楽しかったーー!
 
この日、石田さんといつもサラスヴァに登場している(上記動画でも鍵盤で参加している)東海林仁美ちゃんが別バンドのライブで下北沢Queに出ていて、そちらの現場が入っていたのでHalfMoonの途中までしかリアルタイムでは見られなかったんですが、あとからアーカイブで見ても、その場にいるみたいに楽しかった!
 
みんな、笑顔で。
みなさん自身が音楽とお酒と、サラスヴァの空間を楽しんでいるのがバシバシ伝わってきて。
ニコニコ聴いちゃう3時間超! 
ちっとも長さを感じませんでした。
 
石田さんと宮さんのおかげで、昨年は新しい出逢いがたくさんありました。今年はそれがさらに深まって、できる限り皆さんの現場に足を運べるといいなあと思います。
 
 
 ◆
 
伊勢賢治 Vo. & Sax.
潮田和也 G.
法西隆宏 G.
 

 

 
 
Wishing for you(DRIED BONITO)
まだ汽車は走らない(DRIED BONITO)
StrangeRoad(伊勢賢治)
Together(伊勢賢治)
 
トップバッターは、このサラスヴァ配信基地構築の立役者・伊勢賢治さん。
伊勢ボニートって、伊勢さんが言ってた。
「伊勢牛」ではないのは、ウッシーさんが本当はyasuyoさんとふたり、DRIED BONITOとして出演予定だったから…なのかな。
今回はおひとりで参加のウッシーさん、そして、前日サラスヴァのメンテナンスに来た際に明日も来ちゃいなよと急に伊勢さんに誘われ、わざわざ関内に泊まったというホーチャイさんとともにセッションからの幕開け。
 
伊勢さんのサキソフォンで世界がぱあっと華やかになったところに、ウッシーさんとホーチャイさんのツインアコギがキラキラキラキラっと音を光らせて加わってくる。あまりに美しくて聴き惚れてしまう。
「まだ汽車は走らない」では伊勢さんはボーカルも。ややザリっと掠れた声質が切なさを伴っていて素敵。
もうちょっとキーを下げたいんだそうですが、ギターの響きが悪くならないギリギリのところとか。しかし、ウッシーさんにとっては普段と違うキーなのでなかなか大変だったみたいです。ご自分の曲なのに(笑)
後半2曲は伊勢さんのレパートリー。
「Together」は何度聞いても素敵すぎる〜ビーチバレーの公式オリンピックテーマソング。夏にはさて、たくさん聴くことができるでしょうか…?
 
しっとりとアニバーサリーの幕開けです。
 
 
かずま
 
 
この日もやっぱり飛び出したキーワード「伊勢遣いが粗い」(笑)
 
かずまくん、僕は粗くないですよ!と抵抗するも、伊勢さんから認定されてしまってました(笑)
すてきに、チシャの朝はかずまくんひとりで。ショットガンベイビーをふたりで。
 
「すてきに」は心がふわっと浮き立つ曲。「チシャの朝」はギターのみのインストルメンタル。これもきらきら素敵だったなあ…朝露が朝日に光っているような。タイトルは「リスナーからのはがき」(かずまくん、ライブのためにハガキを募集するんですって。いいよね、アナログで)によって決まったタイトルだとか。レタスじゃなくて、チシャ。素敵。
合間にはウッシーさんとの思い出話や伊勢遣いの粗いエピソード(笑)の数々も。
MC多めだったけど3曲、行けましたね。
最後はごきげんなショットガンベイビー!
力の抜けたふんわりしたステージでした。
って、かずまくんのステージがふんわりしてないこと、ないか。
      
 
 
聞間拓
負けるなライブハウス
LIVE LIVE LIVE
帰り道からのラブソング

 

 
そんなふんわりしたかずまくんから真逆の「それ以上でもそれ以下でもない、存在自体が伝説の男」(byエージさん・笑)聞間拓さんが3番手。
急速に画面の色が濃くなった…(笑)
 
「負けるなライブハウス」のストレートなライブハウスへの思いと声援でぐっと場を掴んでからの「LIVE LIVE LIVE」。久々に聴きましたが、この曲の、誰しもが「生きている」(LIVE)し、誰もがライブの、ステージの主役であるという、生きることそのものへの讃歌としての力強さは、いろいろと捻くれた私でも素直に胸打たれてしまうのです。
 
鉄板3曲並べるかと思いきや、最後はとてもやさしい「帰り道からのラブソング」。
頑張っている大好きな人へエールを送る、いわば私達ファンの歌なのですが、こんなに綺麗な心で応援できたら素敵よなぁ…と思います(なかなか難しい)。
 
しっとりと終えた聞間さんですが、汗はじっとりでした(笑)
なんで2曲目からそんなに汗かけるの、とか、空気清浄機動いた、とか、皆にイジられるいつもの光景も楽しい。
 
鶴も登場!
 
 
 
土佐拓也 Vo. & G.
 かずま G.
 伊勢賢治 Sax.
ケース:F
雨のいいわけ
無意識の中で
 
 
四番手は土佐拓也さん。
華やか→軽やか→汗だく、と来て、再び、爽やかへ。
なんだろうこの、清涼剤感(笑)
宮さんが決めたのかな、順番(笑)
 
土佐さんは喋ってるときのなんともケロケロした感じと曲のドラマ性、美麗さのギャップが大変にユニークだなあと思います。
「雨のいいわけ」がとても好きなのですよ。
 
ちなみに、ここまで配信のチャット欄に聞間さん、かずまさん、土佐さん、エージさんが積極的に書き込みしてくれてたんですが、土佐さんのときにエージさんが、
 
「左からA'、A、2A」
 
と「またライブハウスで」の担当パートを書き込むものだからみんなそれに反応してしまい、土佐さん、全部持っていかれるゥー!とぶーたれておりました。
エージさんには誰も逆らえません、帝王ですから(笑)
 
2曲は3人で。
「ケース:F」のギターソロ、サキソフォン、そして、土佐さんのスキャットと速いテンポでからみあうところ、とてもスリリングでした。
うまいなあ、以外、言うことがない…しみじみ。
 
最後の「無意識の中で」はかずまくんとふたりで。かずまくんにはこの曲のレコーディングにも参加してもらったんだそうです。
最初にこの曲を聴いたの、2年前かな、村越エースケくんとのツーマンの時だったんですが、そして生で聴くのはそれ以来な気がしますが、この曲の中の「彼女」がとてもかわいくて好きなんだなあ。
 
 
 
石田洋介
ソウルシンガー
ハッピー・バースデイ
アイタイ
 
またもやパワーボーカル登場。暑苦しい・爽やか・暑苦しいのサンドイッチ(笑)
でも石田さんの場合は汗じゃなくて(笑)声そのものの圧なんですよね。声の存在感が凄い。 
歌うとそこに石田さんの声の大きな風船のような塊が生まれて、部屋中それでみっちみちに膨らんでいくような感じがいつもします。ギュウギュウ。
 
自分で「間に土佐くんが入ってくれてよかった、聞間拓のあとででかい声シリーズになったらどうしようかと思った」と言ってましたが(遠くから聞間さんのオーイ!と突っ込む声が聴こえる)。
 
ソウルシンガーでガツンと場の空気を殴り、ハッピー・バースデイで皆の耳を引き寄せ、アイタイでテンションを引き上げる。
パワフルな3曲でした。よかったなあ、とても。
ハッピー・バースデイが最近よくやる、最後の「GetUp,StandUp」の「Don'tGiveUp」をぐーっと伸ばすアレンジで、素晴らしく力強かったです。
 
ココフェスで歌った「PUZZLE」が皆さんにはインパクトが強かったようで、聞間さんもかずまくんも、聴きたいとチャットにぽそぽそ。
あの曲、やると実は8分も使ってしまうので(笑)また今度ですね。
 
エントリー5番、石田洋介です、と脇の下を隠す、昭和感バリバリなソウルシンガー(笑)
エージさんと年齢の話をしみじみとしたそうで(同じ50代だね!とおっしゃったという、エージさんの気の若さに痺れる一方で、年下の石田さんが「50からは小刻みに」って…初老感ェ…笑)。
聞間さんとか伊勢さんとか50に見えない、絶対見えないと言ってくださるんですがねー。
 
 
 
「アイタイ!」
画面に、配信の向こうに圧!
 
 
今回はサラスヴァでは初かも?な、バックからのアングルがあって面白かったです。
 
 
やりきったぜ、なガッツポーズが飛び出しました。
 
 
 
HalfMoon
琢磨仁 Ba. 
琢磨啓子 Vo. & Ukulele
 
夢をかなえていいよ
江ノ島パラダイス
ByeByeBye
 
 
さて、いよいよラストに向かいます。
ぐっと大人の世界へ、HalfMoon!
啓子さんのやさしい歌声とウクレレに、仁さんの心地よいベース。うっとりです。
 
江ノ島パラダイスのメンバーのコーラス、よかったですね〜石田さんがハイトーンでつけてたの面白かった。
ByeByeByeの啓子さんと仁さんのやさしい声の中に孕む何か不穏な感覚が好きです。
 
終わったあとウッシーさんが仁さんのベースの素晴らしさを力説してました。止めの凄さ、だそうです。
 
 
 
「ふたりリトル・モンスターズ」
高田エージ Vo. &  G.
琢磨仁 Ba.
 
HAPPY NO.1
ムーンボウ
深夜の夢のメッセージ(日倉士歳朗)
永遠
Buddy
 
Route66
 
 
オーラスは高田エージさん、そして琢磨仁さん。
本当はここに日倉士歳朗さんが入って、スリーリトル・モンスターズ、なのだそうです。
 
日倉士さんは先だって残念ながら亡くなられてしまい、遺作として残された「Message」というCDから歌われた「深夜の夢のメッセージ」。日倉士さんの豊かな声とはまた違う、エージさんらしい、明るさもあるメッセージになっていてとてもとても素敵でした。
 
HAPPY NO.1の明るさ。ムーンボウのやさしさ。
「永遠」は、永遠だったらいいな、とエージさんが繰り返すたびに胸がキュッとなって、本当になあと目が潤む…ずっと楽しいときが続けばいいのに。
(この「永遠だったらいいな」のフレーズを「またライブハウスで」の中に織り込んだ、聞間さんの気持ちもとてもとてもわかる)
 
でも続かないからこそ、今を、毎瞬毎瞬を、大切に生きていくしかない。今を楽しむしかない。
そう思うし、それが実現してるこの日のライブでした。
 
ライブであり、LIVE(リブ)であり、LIFE(ライフ)である。
 
 
石田さん、ずーーっと特等席で見ててずるー!でした。ずっと嬉しそうだったなー。
 
 
 
ラストはもちのろん!の「Buddy」。
 
俺達、仲間だろー? 俺達、Buddyだろー!?
悪さしようぜー!!
 
エージさんと一緒にイエーー!と叫んでこちらも嬉しい気持ち!
 
さらにアンコールが、主にペロンペロンにご機嫌に酔っ払った宮さんからかかって(笑)、最後はおそらく予定外の「Route66」!
これがまたカッコよかったんだーー!
サイコーでした!
 
 
 
 
楽しかったなー。ほんとに楽しかった。
転換時は切らずにそのまんま、お店の様子を1周年のときと同じように流してたんですが、喋ってよと言われても言うこと聞かない出演陣とか。
カメラとカメラの間の真ん中のカウンターに座ってて「僕は多分映ってないんで。いいんですよ、ビジュアルで売ってないんで(笑)」などとひねたことを言う某石田洋介氏とか。
 
 
琢磨さんのベースがいかに素晴らしいかを熱烈に語るウッシーさんとか。
場をうんと陽気にする土佐くんのキャッキャした喋りとか。
チャットをめちゃくちゃ盛り上げてくれた聞間さん、かずまくん、土佐さん、エージさん、とか。
 
 
影の立役者、配信担当のあつみんにも必ずカメラを向ける宮さんの心の気持ちよさとか。
啓子さん、仁さんの、いてくださるだけでほっとする笑顔とか。
 
 
KING OF YEAHHHHH! 帝王・高田エージさんの存在感の強さ!
 
 
投げ銭サンクスムービーはまきとくんも交えてこのライブの前に撮ったという「またライブハウスで」でした。これがまたご機嫌極まりなかったです。
 
笑顔、笑顔、笑顔。
サラスヴァらしい、にぎやかな2周年配信ライブ。
時期的に無観客になったのはやむを得ないんですが、つくづくと現場で、生でこの音を浴びたかった!!
来年の3周年のお祝いは、なんとか有人で、みんなで賑やかにお祝いできますように。
 
宮さん、2周年おめでとうございました。
これからもよい音楽とよいお酒とおいしいご飯に溢れたサラスヴァでありますように。
また近々、ただいま、って言いに行きますね!