石田洋介・高橋麻衣子withO 小樽A.LIVE 200207






石田洋介

高橋麻衣子
 withO
 瀧田修 G.
 永森厚 G.
 松橋光彦 Dr.
 斎藤聡明 Ba.

小樽A.LIVE


二年ぶり…かな?の小樽です。
小樽A.LIVEさんには移転後はそんなわけでもちろん初訪問。このたびは四周年とのことで、おめでとうございます!ママさんは変わらず、水野美紀似の美人さんでした。ふふふふ。眼福。

前回は夏のあっつい小樽(そうそう、あの伝説の苫小牧でのキャラフェスの前日でしたよ…)でしたので、冬の小樽は初めて。というか、冬の北海道自体、初めてでした。
三年だけど青森に暮らしたことがあるので、雪は大好きで、このツアーが決まってワクワクしてたら今年は暖冬で雪がないという。あら残念…でも楽でいいかーと思ってた矢先、ツアーの二日前から小樽も札幌ももんのすごい大降りになり、逆に飛行機飛ぶの?飛ぶの!?とハラハラさせられることに。

幸い、当日は雪は降ってはいたものの、さほどの降りでもなく、気温も心配してたほど低くもなく。

小樽駅に着いて雪を久々に踏みしめた時のあの快感!
ライブの直前から降りが大きくなって、ライブ終わりにはすっかり新雪が積もってた。
幸せでした。運河を散歩して帰っちゃった。綺麗でした。



さて、そんなわけで二度目の小樽A.LIVE。
麻衣子さんのライブを小樽で聴くという、ようやくの念願も叶いました。ある意味で今までがおかしかったんですけど(東京、横浜では聴いているという…・笑)。
北海道の皆様とは北海道以外の場所でばかり逢っていたので、ようやくこちらから会いに行けてそれもとっても嬉しかった。

北海道の人は比較的おとなしいけれど、とってもやさしくてあったかい。東北のぶっきらぼうなやさしさとはまた違う、おおらかな鷹揚なあったかさだと思う。広い大地がそうさせるのか。
石田さんに対してもそんな風にあったかかった。
待っていたんだ!おかえり!と空気が語ってる。
声に大きく立てるのではなく、熱い拍手と高揚した空気でヒタヒタと店の中に思いが満ちていく。

そんな空気の中での石田洋介、高橋麻衣子 withOの素晴らしい2マン。とてもよいライブでした。

終わってから帰りがたくて近くの店にふらりと飛び込んで、白州に酔いながら思い出してほろりと泣いていた。
麻衣子さん、石田さん、雪の小樽にいざなってくれてありがとう。LifeIsTough。そしてPeopleGetReady。
一週間経った今も思い出せば胸が熱い。

帰りたくなかったな…。

雪の小樽はほんとうに美しかった。 
あっという間に地面も建物も覆い尽くしてしまう。
見飽きることのない、静かな、でも容赦のない美。
来訪者だからの感想なのかもしれないけれど。

また来なくては、と思う。


高橋麻衣子withO

しあわせのレール
ほのあかり
Oh! ungaPARADE
Life is tough
すききらいのうた
smile smile sing
 (麻衣子さんからタイトル教えてもらいました。多謝多謝! 2/16追記)


幕開けからみんなのテンションを引き上げる、元気なバンドサウンド! ツインのエレキギターの厚みと、シャープなドラムに安定感の強いベースの音。気持ちよかった。「しあわせのレール」(麻衣子さん、ありがとう!) あ、タイトルわからなかったな…。

のっけから元気な麻衣子さんの歌声にぴょんぴょん飛び跳ねたい心地!
バンドの皆さんはなぜ「withO」かって、全員O型だからだそうなんですが、ふと聴いたら客席にもめっちゃO型多くて、びっくりしました。日本の人口比率はどうなった!(笑)
メンバー紹介でのそれぞれのソロ、かっこよかった!

続いては小樽の雪あかりの路を歌った「ほのあかり」。横浜でも聴いた美しい曲。バンドになってより厚い音で。







ジーンとしたところで「この曲のあとになんですが」と(笑)「みんなもきっと知ってるかな、タオル振ってね!」と「Oh!ungaPARADE」を元気よく。


そしてこれも横浜で聴いて惚れ込んだ「LifeIsTough」。
なんてカッコいい曲なんだろうなぁ…。麻衣子さんの低音とベースラインがすごく印象的です。
音源化、待ってます!


明るく楽しい「すききらいのうた」
麻衣子さんのすききらいをひたすら並べ立てるコミカルな曲。やっぱり今回も聴きながら「…むずかしいっ」となってしまう(笑)
ほんと麻衣子さん、大変だ(笑)

鍵盤の音が変わるスイッチャーを押し忘れないようにバンマス・聡明さんからダメが入ったのここだったかな…? 鍵盤あるあるですね(笑)

ラストは 「smile smile sing」。
 (これまた麻衣子さん、ありがとうございました!)「LIFE SMILE SING」…で合ってるかな?
明るい、自然手拍子の起きるパワフルな歌で。
ギターソロがカッコよかったんだー!

麻衣子さんの声にはどんなに切ない、哀しい音色であっても何か明るさが残る。
ピン!と張った背筋。うんと上がった口角。凛とした瞳。美しい小樽の澄んだ空気のよう。

終始笑顔で楽しい空間を作ってくれた、麻衣子さんと「O」の皆様でした!







石田洋介

ソウルシンガー
きたのまち
LetItGo~ありのままで
チアソング
ハッピー・バースデイ
PeopleGetReady
アイタイ

※セッション
PUZZLE

出番後の麻衣子さん。
隣で立ったまま、終始にこやかに、時には手を叩きご覧になっていた。素敵。


始まる前、客席の北海道チームがぶんぶん手を振るのに照れくさそうに何度も応えてくれてた石田さん。
実は、新しいA.LIVE、かなりステージが暗くてみんな石田さんのモジャモジャが背景に溶けてしまうので、苦労しながら写真を撮っていたのでした。

皆さん、お手振り笑顔、撮れたかしら?(笑)


きっとそんなことは露知らなかったであろう石田さんですが(笑)ニコニコしながらの幕開けは、空気を一変させての「ソウルシンガー」から。

「ソウルシンガー」で始まるライブは何かいつも特別な心地がする。石田さんも何か、無意識かな、普段以上に気持ちが入っているように思います。

阿佐ヶ谷も幕開け「ソウルシンガー」だったんだけど、何かトーンが違っていて。
阿佐ヶ谷では空気を自分のものにしようという、何かを掻っ攫おうというような音。小樽ではそうではなくて、もっとエネルギーの漲った音。

この日、この場の空気はもうすでに石田洋介のものでした。
麻衣子さんが柔らかく熱く作り上げた空気をそのまま受け取って、あとは声を載せていくだけ。「準備万端」というような。
北海道の観客が石田洋介の歌を切望し、待ち焦がれ、歓待している中で、それに応えようとエネルギー満タン、心技体のバチッと揃った状態で歌い始めた。
そんな風に感じました。
石田さん自身の実感はわからないけれど、今年に入って最も整った、素晴らしいステージだったと思います。

それは石田さんのコンディションだけの話ではなく、あの温かく高揚した客席、麻衣子さんの明るい力強い音楽、A.LIVEの空間(PAさんがとても繊細な音を作っていた)、全てが揃ったからこそでもあります。


老眼を告白する。
え、みんなまだなの?そんなヤングなの?に、横で麻衣子さんが「来てる、来てる」(笑)


痛風も告白する(笑)
「仔熊酒」でアックマ様が世界に発信したから、ともう開き直った模様。
僕も飲みたい…と始まって早々、プリン体多めのやつを頼んで曰く「好きなもの我慢して長生きしたって意味はない」。確かに。フィンランドでしたっけ、好きなものを我慢しない人のほうが平均寿命長いって論文もあるんですよ。


持ち時間一時間くらいだったのかな。
MCは多めでしかもずっと楽しそうだった。雪にはしゃいで外に出ちゃってせっかく整えた髪の毛がしんなりしちゃってモジャじゃなくなったとか、そろそろ終活も考えてるとか。
えっ就活?ってみんなが反応して、北海道日産で雇ってくれるって話も出てました。東京で立ち行かなくなったら北海道に引っ越すそうです(笑)


久々の「きたのまち」ではもちろん小樽を入れ込んで。本当にきたのまちだものね。
この曲ね、歌われた町の方がそれを聴いたときのあっ!となる、ふわっと上がるテンションが気持ちいいです。

さらに雪の歌、「LetItGo~ありのままで」。もうすっかり「石田洋介のありのままで」になっちゃったな。だいぶキー下げですが。
「もう2も公開されてるのに、なんでイントゥジアンノウンをやらないかっていうと、単純に僕がありのままでの方が好きだからですっ」

ちぇっ。イントゥジアンノウン、歌ってみてほしくてリクエストしてたので残念。
中元みずきバージョン、かっこいいのになー。
男性キーならPanic! At The Discoバージョンもあるのになっ(笑)

まあそれはともあれ「ありのままで」はいい曲だ。
石田さんのYouTubeチャンネルの「歌ってみた」シリーズでも取り上げてますが「かなり無理して最近の歌を頑張ってる」そうなのでチャンネル登録まだの方は登録してあげてください…(笑)




「チアソング」では、歌い出す前にボソリと「この頃は自分の気持ち云々よりも、仲間や頑張ってる人を応援するとかそういう曲を歌おうかなと思っていて」と前置いて。
静かな弾き語りでみんな聴き入ったのだけれど、歌い重ねるにつれてギターの音もどんどん最小限になっていってて、ほとんど声の力だけで作ってる感じになってます。剥き出しの声の圧にぐっと押されて泣きそうな気持ちになります。

A.LIVE四周年おめでとう、この曲を歌われて嬉しいかはわからないけど、と「ハッピー・バースデイ」。そして「PeopleGetReady」。
静かめな曲を並べていたこの日のセットリスト。
最後にみんなに騒ぐために静かめにやってる…と笑っていたけれど、聴いてくれるというこの日の客への信頼であったようにも感じます。

「PeopleGetReady」は久々でした。
これが実に素晴らしかった…。
ギターがすごくザリザリとラフに響いていて、石田さんの声もより太く強かった。ザラつきのある声。細かく刻むギター。列車のリズムのようだった。
このギターフレーズはこれまでに聴いたことがなかったなぁ。
終わったあと思わずそう伝えたら、誰が歌ってると思ってんだ、だって。
うんまあはい、石田洋介です(笑)


本編ラストは「アイタイ」。
ご機嫌に、客席と交感しながら。
力いっぱい叫んで帰る!と吠えながら。




大きく、大きく伸びる声。
アイタイ!


アンコール。
声を要求する人。
様式美、なんですって。予定調和ではなく、様式美。


ラストは全員でのセッション、「PUZZLE」。
バンドだと音が厚くて、ほんと楽しい。


石田さんも、麻衣子さんも実に楽しそうです。





「ギター!」
瀧田さんのうねるギター!



ピースしよう!


もちのろん、コーラスやってもらうよ!ってことで、前方アリーナ、後方スタンド、35000人!(笑)
発声練習はいつものようにA-Oh!で、「ちょっともうこのネタは古い」とやった自分が苦笑い。



後半のお手本は麻衣子さんなんですが「君の大切な僕がいる」の「大切な」が「大好きな」になってしまうハプニングも(笑) まあ、大丈夫、大丈夫、石田さんも「大好きも大切もそんなに変わらない」って言ってましたよ(笑)


みんなで歌えー!な石田さんに応えて、みんなで歌ったよーー!



最後のピースは僕が埋めるよ。
そばにいて 抱きしめあおう!


盛り上がったよーー!




アイタイ、PUZZLE。
みんなが拳をあげ、手を叩き、大きな声で歌う。
そのたびに石田さんも嬉しそうに破顔する。
みんなの顔も弾けて破れていく。

幸せな、楽しい時でした。 







石田さん、ほんとによく声が出ていたなぁ…と思います。絶好調がこの一年以上ずーっと続いてるけど、この夜はただよく出るだけではなくて、静謐であったり、柔らかかったり、ザリザリとざらついていたり、タフだったり…。実に太く、豊か。

それを支えるのはこの梁のような太い喉。
この夜の私のベストショット。零れる息すら聴こえそうな、深い歌でした。

にしても、新しいアライブは撮るのは難しいハコでした…リベンジしたい。

次に来るための心残し、ひとつ。 


おまけ。
雪の中引っ張り出したら、寒い寒い言いつつ遊んでくれたモジャモジャ頭のワンコの動画を貼っておきます。ありがとう、石田さん(笑)