石田洋介アンプラグドワンマンライブ
江古田ワンズカフェ〜おうちごはん〜 
2019.7.7
 
東京の七夕は例年、雨の確率が高い。
 
今年も朝からの雨。織姫は彦星とは会えなさそう。いや、その実、雨雲の向こうでみんなに見せないようにひそやかにイチャイチャしてるのかもしれない、毎年。
 
 
 
石田さん、ワンズカフェでは三度目のライブです。
2017年5月にはカフェで、7月にはスタジオで。その最初のときも実は激しい雨でした。
ゲリラ豪雨の多い年だったんです。
石田さん、せっかくおうちから歩いて来られるほど地元なのに、足元が悪いっていう。
 
その二度のライブの際に「One'sCafe」を営業していたとしえママが昨年5月に急逝し、もうここで石田さんの歌を聴くこともないだろうなぁ…なんて思っていたのですが、幸いにも今回、ご縁をいただけました。
新しいカフェでもこうして歌ってもらえたこと、たくさんの方々、特に初めての方に聴いてもらえたこと、とても嬉しく思います。
 
 
現在のお店は「ワンズカフェ〜おうちごはん〜」。
としえママのあと、しばらくオーナーのニーナさんのお姉様・織賀さんや、「一の会」劇団員の皆さま、役者の田中完さん(その名も「居酒屋完ちゃん」)などがお店を引き継いでくださっていたのですが、この春から久美さんという新しいシェフをお迎えして「ワンズカフェ〜おうちごはん〜」がリスタート。
美味しいごはんを食べさせてくれるカフェとして、変わらず温かくお客様をお迎えしてくださっています(毎週、日・月のみのオープン)。
 
カフェの設備も食器も内装もそのまま使ってくださっているので、店の雰囲気はほとんど変わっていませんでしたが、久美さんのカラリとしたお人柄ゆえなのか、お店の空気が以前よりさらに明るくなった気がします。
 
何より大きな変化はクーラーがついたこと!
空調のない店…と言うのが石田さんにも結構なインパクトだったらしく、先日の弁天でのワンマンでもそのことに触れてらして思わず苦笑いでしたが、これでもう暑さも寒さも怖くありません! いつでも来いっ(笑)
 
…それは冗談として。
 
今回もカフェのご飯とともに、石田さんのライブをアンプラグドで楽しむ投げ銭ライブ企画。
前回、スタジオも試しましたけど、今回はカフェに戻りました。
アンプラグドなら、やはりこのくらいのこじんまりとした空間のほうがよいのかな、と思います。
 
実はあんまり強い宣伝をしてなくてどのくらい集まってくれるのかしらん?状態だったのですが、蓋を開けたら満席でした。
ニーナさんのご縁、としえちゃんのご縁、石田さんのご縁。いろんな縁がゆったりと繋がって実現した夜。
 
来てくださった皆様、久美さん、ニーナさんに感謝を。
 
とりわけ、ライブの現場としてコンディションがよいわけではない企画に、いいよ、と二つ返事をくださった石田さんには、心からの感謝を。
 
 
 
 
 
 
あめふり
ライブハウス
いきなり崩れるような君の笑顔
白いパラソル
レイニー・レイン
満天の星
ハッピー・バースデイ
すんきでげんき
アイタイ
うみ
 
 
石田さん、ライブ2日前の金曜日に高熱を出してしまったそうで…翌日には熱は下がったそうですが、この日はまさに病み上がりホヤホヤ。まだその後、一度も声を出してない、という状態でした。
角膜に傷つけちゃったとかでコンタクトも使えず。
 
満身創痍。
 
大丈夫かしらーと心配しつつ、無理なくやってくれればいいかなぁと思ってたんですが、声の出方としては、え、風邪なの?って聴かないとわかんないくらい、よく出ててホッとしました。
後で曰く、喉は腫れてるけど歌うのに支障のないところが腫れてる、って感じなんですって。ボイトレで鍛えてきて、喉のコントロールも変わってきてるのかなーと話を聴きながら思いました。
 
 
セトリは喉への負担の強い曲を避けていた印象ですが、その分、この日にしか聴けない選曲もあってとってもレアなライブだったなーと思います。
 
特に、雨にちなんだ童謡「あめふり」。
初めてフルコーラス歌った!そうです(私も初めて聴いた!)。
そして「レイニー・レイン」。
前の週にHugoでやった聖子ちゃんナイトが未だに石田さんの中で余韻があるようで、大村雅朗さん編曲の「白いパラソル」のほか、吉川晃司の「レイニー・レイン」という選曲。
これ、初めて聴きましたが、とてもいい曲でした。
 
余談ですが、映画の「生徒諸君!」を石田さん、当時、映画館まで見に行ったんですって。
なんでそんな話になったんだっけなぁ… 「レイニー・レイン」は「You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」のB面なんですけど、「You Gotta Chance」が映画の主題歌だからでしたっけ…覚えてないけど(笑)
 
なんかこの日、石田さんのMC、ちょっとフワフワしてて。自覚もあるのか、俺、なんかフワフワしてんねって笑ってて。
病み上がりだから熱があるのかと心配もされてたんですが、考えたら一回目のときも、石田さん、自分でなんかフワフワするって言ってました。青春と直結する場所ゆえの感覚なのかもしれないです。
この日も開演まで近くを散策してらしたそうなんですが、お志ど里がなくなったこと、前からあったスーパーがなくなったことなど、「どこもかしこもセブンイレブンだらけじゃねーか」と冗談紛れに憤慨しつつも少し淋しそうに冒頭に話してらっしゃいました。
 
 
 
 
石田さんの童謡・唱歌が大好きなので、頭とおしまいのどちらも童謡だったのはとても嬉しかった。
石田さんの声はその伸びと言い声の持つ翳りと言い、童謡にとても似合うと思うのです。
「うみ」なんて夏の曲であんなに真っ直ぐな歌詞なのに、どことなく淋しさがあるんですよね。
(書かれたのが戦時で、軍部の検閲があるような時代だった、その空気感なのかもしれません)
 
 
 
そして何よりも、七夕当日に聴く「満天の星」の特別な感慨。
雨雲を突き抜けて交野の空にも届いたらいいな。
 
としえママの元からFestaに住まいを替えて元気に暮らしている咲良も来ていたのですが、満天の星では少し歌ってた! 
 
 
 
 
さらに「ハッピー・バースデイ」では途中、誰もいないはずのスタジオから物音が。
実はこの曲はとしえママも好きな曲なので一瞬ドキッとしましたが、実は照明スタッフさんが片付けに来てたという…(笑)
しばし「妖精さん」と呼ばれておりました。
 
そんなハプニングすら、この場を構成するひとつの出来事、ひとつの思い出。
 
「すんきでげんき」の前に「発酵は奇跡!」って石田さんが語ってましたけど、歌も発酵みたいなものなのかもしれない…と思います。
 
時と場所、条件で醸し出されるものは毎回違う、毎回、唯一無二。
この夜の時間もほかにはない、唯一のものでした。楽しかった。
 
 
 
ラストの「アイタイ」では狭い店内でしたが、後ろで聴いていた咲良のところまで来てくれた石田さん。
 
2年ぶりに再会した咲良にご挨拶です。 
 
アイタイ!
 
 
 
 
 
最後は夏の歌を、と「うみ」でしめやかに。
優しい空気の中、ライブ終了でした。
 
 
 
終演後はそのまま小一時間ほどお客さんと一緒に歓談を。
 
この日は劇団の若手、大平原也くんが来てくれてまして。
しまねっこのアテンドなどをしてくれていた、襟川麻衣子さんと原ちゃん、実はお知り合いでして。私達もエリーのことはよく知ってるし、石田さんは仕事仲間でもあるしで、奇遇じゃねーか、と盛り上がる。
 
 
イケメンふたりをば激写!
なんか、トミーとマツ感が凄い(笑)
 
冗談で、石田さんのMVに原ちゃん、出ちゃいなよとか盛り上がりましたが、そんな繋がりがほんとになったら面白いですね。わくわく。
 
 
 
僕の方がイケメンだけどなー、って顔のいち店長。ライブのあとで逢いに来てくれました。
 
 
石田さんも2年ぶりの再会です。
 
 
なかなか目を合わせてくれず、まるで、石田さんがいちくんに求愛してるみたい。
(いちくんはおとなしいけど、シャイボーイでもあるのです)
 
 
 
今日はここまで!(笑)
 
 
咲良はこの2年ですっかり大人になりまして。今、八歳です。
石田さんにもゆったりと抱っこされておりました。
 
 
 
話は尽きない感じでしたが、石田さんも病み上がりですし、早めの解散になりました。
 
今後のカフェでのイベントがどんな風に展開するかもわかりませんが、練馬に暮らす石田さんに練馬で、江古田でこれからも歌ってもらえたらいいよね、ということはよくニーナさんやFestaのきょうこさんとの会話では出てきます。
皆さん、江古田愛が強いのです、とっても。
 
縁が巡れば、それこそ人の縁の奇跡が起きれば、きっとまたそんなタイミングもあるかな、と。
七夕の空に願いをこめつつ、思います。