ポプテピピック

 
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この1月の冬クールの覇権アニメ(視聴率は知らんけど)。
 
一応説明しとくと、もともとは「まんがライフ」(大川ぶくぶ・竹書房)で連載されていた4コマ漫画。
誌面ではさほど評価されなかったのか、単行本1巻発売を目前に連載は打ち切り。
しかしその後、ネットでの評判が高まり、単行本も増刷を重ね、とうとうアニメ化まで決定。単行本は2巻も発売され、今はシーズン3としてWeb連載継続中。
 
ただし、普通の4コマ漫画ではなく、自他共につけている称号が「クソ4コマ」。
コピペとパクリ、破壊、衝動、狂気に塗れた4コマ漫画。
主人公は一応14歳の、セーラー服を着た2人の女の子、ポプ子(黄色くて短い方)とピピ美(青くて長い方)。
 
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ふたりがメインだけど必ずしもふたりしか出ないわけじゃなく、よくわかんないキャラも含め、4コマの中でギャグでもシリアスでもない、ひたすらシュールな世界を展開してる、そういう「モノ」。
 
大川ぶくぶ
 
連載シーズン3(単行本になるまでは全話無料で読めるはず)
 
アニメ公式サイト
 
ニコニコ大百科
 
去年くらいかしらん、Twitterでよく画像を見かけるようになって、漫画だと知って読んでみて、ぜーーーんぜんピンとこなくて。
 
「何が面白いのかわかんないなー」とかつぶやいてたのに。
 
 
アニメで闇堕ちした…!!
(誰かここで「友情パワーで蘇ってー!」と言いに来てほしい。僕のポプ子はどこにいるんだろう…)
 
 
我ながら、理由がよくわからない。
 
とりあえず第1回が終わった後のTwitterでの大きなどよめきが気になって、AbemaTVの見逃し放送で見たのだが、いろんな意味で衝撃を受けてドスンとハマった。
 
多分、1話メインパートの「出会い 」の構成とスピード感、世界観が自分のツボだったんだろうなぁ、とは思う。作中ではリセマラ(=ゲーム用語でリセットマラソン。ガチャなどで望む結果が出るまでアプリのインストール、アンインストールを繰り返しやり直すこと)とあっさり表現されているが、ボブ子とピピ美も輪廻転生を繰り返すなかで出逢い続けている関係だと感じさせるような、つい考察したくなるような展開だったのだ。
(以降、特にそれに関連付けられたような話は出てこないので多分これ以上は広がらない。そう、クソアニメだからね?)
 
そう言う入口を経つつ、よくよく見ればこのアニメ、実にヘンテコで面白いのである。
 
全12話、30分枠なのに15分のアニメを全く同じ内容で本放送(Aパート)、再放送(Bパート)としてポプ子とピピ美の声優だけを変えて放送するという無駄なんだか豪勢なんだか何なんだか意味がよくわからない形式。
それも初回の声優の組み合わせが、Aパートにいきなり原作者が作中で希望していた江原正士に大塚芳忠(←14歳中学生ちゅーとろーがーーー! 江原さんが「いっけなーい、ちっこく、遅刻ー! あたし、ポプ子!どこにでもいる14歳の女子中学生!」ってもう…鼻から脳髄出るわっ!)。Bパートに40代ならまず間違いなく甘酸っぱくなる三ツ矢雄二に日高のり子(達也と南ーーーッ!)だぜ?
 
ときめかずにいらりょうか。
 
「再放送」のくせに微妙に毎回、どこかちょっとずつ変えてある捻り。
原作の4コマをうまく取り込みながら、オリジナルに展開させる秀逸な構成。
原作もかなりのパクリ満載だけど、それを上回る思い切りな、しかもこまけーこまけーパクリ具合(ちなみに原作者の意向も毎回きちんと反映されているとのこと)。
ニコニコ動画のコメントでは声優当てはもちろんのこと、初回放送でいかに仕込まれたネタに気付けるかがユーザーのメイン目的になってる気すらする。
 
タブーを作らないというタブーでもあるんだか、面白けりゃなんでもありだろ?な作り方(2話、いきなり実写ぶち込むし、5話は某社に映像マジで差し替えられてるし…nice boat…)。
 
 
最近、continue誌やTV Bros.誌に立て続けにプロデューサーである須藤孝太郎氏(キングレコード)のインタビューが出たので読まれたかたも多いと思うか、アニメというよりバラエティーを作る感覚、特にウゴウゴルーガは意識した、という言葉でかなり腑に落ちるところはあった。
ウゴウゴルーガの「やってはいけないことなどない」ような番組作りが私もとても好きで、当時はキャラクターグッズも集めるほど毎日欠かさず見ていたものだった。
あの頃の、よくわからないけどワクワクして、よくわからないけど面白いと思ってた感覚と近い感覚。
 
私はさほどアニメカルチャー、ゲームカルチャーに詳しくないので、仕掛けられたネタでわかるものの方が圧倒的に少ないが、それでも知ればアァ!と声が出る。
各社同時配信、特にニコニコ動画のコメンタリー機能をフルに使った放送は、このSNS時代をうまく活かしたやり方だと思う。
 
とまあ、ごちゃごちゃ言ったけど、つまり、見てるとワクワクするんですよ、ポプテピピック。脳味噌刺激系。
ここまで(記事段階で7話まで終了)で一番好きなのは2話(まさかのBパートが古川登志夫・千葉繁コンビ…!)かなぁ…いやでも、5話の狂気(金田朋子・小林ゆうコンビに、中村悠一・杉田智和コンビ、どっちも◎チガイだった…)も捨てがたいかな。
 
で。
こんなクソ(面白い)アニメの主題歌、挿入歌がまた全部いいんだー!
 
キングレコードの思う壺!
 
主題歌の「POP TEAM EPIC」(ポプテピピックとは読まず、そのまま、ぽっぷちーむえぴっく、でいいらしい)は上坂すみれがボーカル。
意味深長に見える(だが、特に意味はない)歌詞がいい。サウンドも厚くて聴き応えたっぷり。iTunes盤を初日に早速ダウンロードしてしまった。
 
アニメの2話から公開されたオープニングは、1話の「出会い」を受けたかのようにポプ子とピピ美がさまざまな時代、世界、有機無機問わず常に一対の存在として在る、そんな表現になっているのも、私のツボ。
 
世界をリメイク。
破壊と創造の幾何学模様。
打ちきりのはてにまた逢えるよ。
 
いいね。
 
エンディングの「POPPY PAPPY DAY」は本放送と再放送で歌い手まで変えてくる。この、Bパート用のアイマスプロデューサー役の赤羽根健治・武内駿輔コンビの歌がまたいいんだよなー。
エンディングテーマは必ずしも毎回同じではなく、7話の8bitアレンジ、5話のRoute66アレンジともすごく良かった。渋かった。
 
挿入歌、特にUchuPeople手がけるコマ撮りアニメ(羊毛フェルトのマスコットによるダンス!一切のCGなしだそーだ、すごい! https://www.uchu-people.com )での「恋して!ポプテピピック」「Let'sPopTogether」(EW&F「Let'sGroove」PVの秀逸なパロディ!)の2曲に至っては、あまりのキャッチーさに画面のこちらで身悶えしまくった。
 
3/28にサントラが出るけどこの2曲のために、買うから、自分。
 
ちなみにサントラは15分尺のアニメ12話分なのに100曲超えるらしい、収録曲(笑)
劇伴担当はBUSTED ROSEの吟さん。いまごろ引き受けたこと後悔してるんじゃなかろうか(笑)
サントラ、楽しみです。
自分への誕生日プレゼントだー!
 
てなことで、とうとう折り返しちゃったポプテピピック。あと5回しかないのがほんと残念。
でも二期とか考えずにやりきってほしいっす。
 
追記。
書き上げたところで8話放映。
初めてマジで声出して笑いました。
ヤヴァーイ(笑)
残り4話も失速なしで突っ走りそうですね。