石田洋介 MOSAIQUEツアー
2017.12.9 静岡 LIVEHOUSE UHU
オガサワラヒロユキ
田中としお
blanc
天城瑛太 G.&vo.
MIWA G.&vo.
奈良岡将英 piano
杉山雄一 perc.
石田洋介
夏の静岡・浜松ツアーに続き、今回は静岡・刈谷ツアー。
先日のSHOJIMARUでMOSAIQUEのリリースツアーとしてはこの静岡・刈谷を最後にしようと思う、と話していましたが、年内のツアーもこれがラストになります(2017年の旅も終わりですねーって言ったらすっごいきょとんとした顔してて「終わり? 終わりになるのか?」って言うからまだなんか増やすつもりなのかと思いきや、石田さんにとっては横浜でも旅なんだそーだ…横浜はさすがに旅じゃないと思うんですが…石田さんより横浜まで遠い埼玉県民でもそう思いますが…笑 閑話休題)。
前回は小林さやさんとの共同企画でしたが、今回は石田さん自身がブッキング。
オガサワラヒロユキさんだけは、自身のツアーからの帰路、静岡に立ち寄り、歌いたいということで石田さんと交渉したそうなのですが、意外な接点がいくつかあって、来るべくして来た、という感じもしています。
4組、それぞれ40分ほどの持ち時間。アコースティックサウンドという共通項はありながら、四者四様、個性差の大きな4組でした。
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オガサワラヒロユキ
ギターうっまいなー、と思って聴いていた。
歌声は繊細だったんだけど、ギターのフレーズのバリエーションがいろいろで聴き応えありました。
3曲目が特にギターがよかったので、あれいいね、って言ったらまだ音源になってないらしい。残念。
終わってからいろいろ聴いたんだけど、メタラーだってのはびっくりした。サウンドからは想像もしなかった!
全国47都道府県、ツアーで網羅した!とかすっごいツワモノだった。大阪が本拠地なんだそうですが、石田さんとの縁もいろいろあったし、またぜひ聴く機会がありますように。
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田中としお
焼津を本拠地に歌ってらっしゃるシンガー。主にブルースなのかな。
「日焼けしてるからって漁師じゃないですよ」(笑)
石田さんとのご縁は、石田さん自身がブログに先日つづってらしたのでそちらを見ていただいて。
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blanc
夏のUHUでも共演だったblancと再会。
その際は、天城さん欠席で、MIWAさんと奈良岡さんのみだったのでようやくバンド形式のblancに出逢えました。
特に天城さんのボーカルは石田さんが、聴かせたかったんだよなあ、って話してたのが印象残っていたので、私としては、天城さんの歌を聴きに来た面も大きかったのです。
「楽園」という曲、素敵だったなあ…。
全体にしっとりと。
MIWAさんと天城さん、半々のメインボーカルってところでした。
普段はこの曲はどっち、と決まってるわけでもなく、その場その場、変わることもあるんだそうです。
その揺らぎがいい感じですね。
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石田洋介
ラスト・クリスマス
アイタイ
おいしいものを食べよう
満天の星
僕らは友達
モザイク
PUZZLE
WhiteChristmas
やろうと思ってたセットリストはあったんだけど、なんか見てるうちにふっとんじゃったな、と笑いながら、その場で組み立てたというセットリストは、見事なまでにMOSAIQUEからの曲並びになりました。
ここまでのMOSAIQUEツアーの中でもここまで徹底したライブはなかったように思います。
翌日の刈谷サンダンスは逆に、久々の曲の多いセットリストでしたし、この東海ツアー、1年のツアーの中でもかなりレアなツアーでした。
週半ばのSHOJIMARUも含めて「3Days」という印象なのですが、ガニバンドと加藤總本家という今、石田さんが組むバンドの代表的な2組、そして、弾き語りというスタイルの差、セットリストもザ・石田洋介なSHOJIMARU、MOSAIQUE押しのUHU、バラエティに富んだサンダンスとそれぞれの違いが濃厚で、非常に贅沢な時間を味わいました。
石田さんのライブを追いかけるときの楽しさ…全部の現場で見事に違う音が聴ける!!…がぎゅーっと詰まったこの一週間でした。
全部行けてほんとによかった。
セッティングを終えて「始めていい? まだドリンク頼んでる人いる?」と聴く石田さん。
ちょうどカウンターにいたのではーい!と手を挙げると「じゃあ、ドリンクオーダー待ちしよう」と不意にWham!の「ラスト・クリスマス」を歌い出す。
きゃー! まじかー!!
ドリンクを受け取って急いで席に戻ると、「こっから先はわかんない~~♪」と適当な歌詞で歌い出す(笑)
和やかな笑いの中で始まった。
いきなりの「アイタイ」。なかなか珍しい。
そこまで、比較的ゆったりした客席だったので、いきなりぐっ!とテンションがあがった。
それまでの3組とはぱっきりと空気が変わる。強い音。
アイタイ! アイタイ!!
全体を通して力みの少ない、とがったところのない時間だったな、と思います。
こんなシャウトしてても、SHOJIMARUのハードさとも、刈谷の艶ともなんか違うんですよ。
笑いに包まれて終わる。
OAのオガサワラヒロユキさんの話を少し。
彼が加わることは結構ぎりぎりに決まったようなんですが、彼は枚方出身で、枚方は交野のお隣。
学生のころ、交野のJR星田駅や京阪の河内磐船駅を使っていたんだそうで、石田さんが交野のご当地キャラの曲を書いていると知って本当にびっくりしたんだとか。
ほんと、ご縁だよねえ。今年は石田さん、ほんとそんなことが多かった。
この夜も、交野や岩船神社の話を石田さんがしている間も、いちいち、おー!って反応してました。
オガサワラさんのそんな話を聴いて「今日は歌わないつもりだったんだけど、セットリスト変えました」と「満天の星」。
星のあまんの説明もしてたんですが、宇宙怪獣あまん、はさすがにオガサワラさん、全然ぴんと来てなかったです(笑)
調べておいてね!
結局、冬になっても歌う。
んでも、やっぱりすごくいいのである。
冬の方が星空は綺麗に見えるんだよ、空気が澄んで。
この曲の成り立ちについてはまあ、いろんなところで語っているけれども、熊本の某キャラさんの名前は音源にはいろいろあって入れないことになった、という話をここでもちらりと。
かえってでも、それが、この曲の普遍性を強めた、とも思うんですよね。
どうしても固有名詞が入るとイメージって固定されるけれど、それがはずれたことで、どんなシチュエーションにも合う力がついた。
遠くにいる今は逢えない全ての友達へ。
かつて力を添えてくれた友達へ。
かつて心を配ってくれた友達へ。
今度はそれ以上の想いを届けるよ、と。
想いの増幅、循環が描かれた歌。
この夜も、みんなに歌わせる石田さん、煽る煽る。
忘れないで、僕らがいること!
そして、「モザイク」。
わああああああああ!!!!(心の中で大絶叫)
「聴いてもらえれば、どうして僕がアルバムにこのタイトルをつけたのか、わかると思う」と前置きして。
嬉しかった…倒れるかと思いました。
何度でも言いますけど、この曲は本当に本当に大好きで、これまで一番好きだと公言していた「だいすき」を上回るほどに大好きな曲で、まーさーかーツアーラストにも聴けると思わず、もう胸がいっぱいでした。
(さらに翌日の刈谷でも歌ってくれて、しかも、キャラクターソングでは一番好きな「39やななのテーマ」と連続で歌ってくれて、今年はなんだろう、ほんと死期が近いのではと震えるくらいに、大好きな歌を聴けるチャンスが多かった…石田さんありがとうありがとうほんとにありがry)
素晴らしい世界観。
誰もがありのままでいい。
皆が違うからこそ、寄せ集まった世界はタペストリーのように複雑な模様を描き、美しく輝くんだ、とそう言ってくれる曲。
少しゆったりした、言葉ひとつひとつを噛み締めるような歌い方。後半にかけて、ギターの音が増していく、感情が増幅していくようなアレンジがとても素敵だった。
CD版では荒野を吹きすさぶ風のようなイメージがあるのだけれど、もっと大きさを感じるこの夜の「モザイク」でした。
ラストは全員で「PUZZLE」。
奈良岡さんのピアノ、素敵だったなぁ。
おかしかった。
「テレコだよ!」
今回は男女にわけて。
「メリークリスマース…だいぶ早いけど!」と笑いながら。
とても優しい、ハッピーなアンコールでした。
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夏のUHUでは作ってなくて食べられなかったマスターの三陸おでんをやっと食べられたよー。
しょうゆを使わず出汁だけなんだそーです。しみしみ。
若干しょっぱいのは東北だからかな。
この夜は終始、石田さん、ほんわかした顔をしていたなーと写真を見返しつつ改めて思っております。
故郷といいつつ、なかなか歌いには帰ってこられなかった静岡で、今年は2回も歌って、そのたびにさまざまな縁を深めて。
とってもあったかい空気だった。UHUの空間そのものが、マスターの人柄を写しているのか、とっても優しいし。
そういう気持ちが歌や表情にも出てるのかもしれないです。
なんだか、優しい顔立ちだよね。
UHUでは壁にこうやって、出演者のサインがたくさん書かれてるんですけど、また石田さん、書けなかったらしい。
また書きに帰らないとですね(そしてまた忘れてずっとそれをループすればいい、そしたら何度でも帰れるよ!)。