1ヶ月以上が経過した。
コロナの影響により公演が中止された、
『リトルショップオブホラーズ』も
小さな部屋の窓枠から、
遠くにそびえ立つビル群を
ぼんやり眺めている間に、
大千穐楽を迎えた。
本当だったら大阪の劇場で
思いっきりの笑顔で
『大千穐楽、おめでとうございまーす！』と
カンパニーのみんなとワイワイしてただろうに
今は、部屋にひとり。
思いっきり、巣篭もっている。
今はこれしかできないし、
巣篭もって巣篭もって
一刻も早く、
光のスピードよりも速く、
“当たり前”の生活を取り戻したい。
これに尽きるわけだ。
この1ヶ月
もちろん働いていない。
もちろん誰とも会ってない（スーパーの人とかは除外して）
ただ、ただ部屋の中で出来る
精一杯の、私なりのエンタメを
ずっと己と会議しながら
考える日々が続いている。
エンタメ業界に携わるすべての人が
きっと【今できること】を模索していると思う。
舞台が次から次へと飛んで
映像も撮影収録が止まり
全くもって機能することが不可能になった今
“芸術”への
人それぞれの価値観が浮き彫りになり
様々な想いが湧き上がる、1ヶ月を過ごしている。
日々は過ぎる。
そして、決して戻らない。
この1ヶ月は、
生きている時間軸から、
まるで浮遊している様な感覚だ。
私は、踊る阿保でいたい。
誰かに、“踊らされてる”阿保ではなくて、
この道を選び、
自らの足で、手で、体も何もかもを使って
“踊る阿保”でいたい。（ダンサーを目指してるわけではありませんよ。笑）
もちろん、
好きだから
大好きだから
愛しているから
このエンタメの世界に身を置きたい。
でも今は、
そんな愛してやまないエンタメが泣いている。
この仕事でお金を稼ぐことは
ただでさえ厳しい世界だし
歩合で生きている役者たちにとっては
もう、死活問題だ。
これから目指そうとする、新しい才能も育ちにくくなってくるかもしれない。
でも今は舞台はうてない
撮影も、できない。仕方ない。
そうすることしかできない。
製作、制作している会社は
とんでもない損害を被っている。
桁違いの損害だ。
【夢を売る仕事】
【夢】と【お金】は遠くにいないといけない関係なのだろうか。
私は、
決してそうではないと思ってる。
これから先、
どのように世の中が変化していくのか。
きっとこれからだって、
悲しいことも沢山我々にのしかかってくると思う。
だから、少しでも
息抜きできるような細やかなエンタメを
私は私なりに模索してみようと思う。
それが生きていく上で、不毛かどうかはわからない。
先が見えないのは
みんな同じだから
わからないなら
わからないままに
やりたいように
生きるしかないよね。
生きたくても生きられなかった人たちの分まで
我々はもっとより良い世界にするべく
意見をら交わしたり、
表したりしていかないといけないのかもしれない。
そしてその上で
忘れてはいけないのは
相手を思いやる気持ちだったり
想像力や、創造力なのかなと、感じる。
今日はなんだか、
巣篭もり生活1ヶ月をちょうど終えた
今の素直な気持ちを
ここに記しておきたくて、長々と綴らせてもらいました。
さぁ、今日も一生懸命
部屋の中で生き抜きますか！