掌から、スルスルと、すり抜ける
携帯も
液体も
時間も
瞬間の笑顔も
掴もうとした瞬間にはもう遅くて
あーあーあ
となることが多々あるものだ。
掴もうとすること自体
ナンセンスなことなのかも。とか
だから感覚尖らせて
ここに今立たなければならないんだ。とか
いや、携帯は掴まないと
あとあと己の首を絞めることになるな。とか
そんなどーでもいい断片を切り取る、休演日。
このお天気が
今日の私に、よくわかんない言葉を並ばせる。
雨だね。
雨の模様だね。
どこか懐かしい肌寒さと
まだどこかジメッとした肌暑さも感じないかい?
湿気大国日本ならではの肌感覚。
フと、
とりとめのない話をしたくなる瞬間がある。
今がその時だ。
ただ口をばかぁーと開けて
眼は開いてるのに何も見えてなくて
鼻をかすめる季節に息をさせてる
そんな瞬間が大切だったりもする。
日々、出しっ放しにしがちな性格ゆえに
たまには蛇口を閉めないと。
底の見えないダムにだって
水は無くなるのは世の常だ。
得るものは、
選ばず
数は多く
色彩豊かに。
そこからきっと勝手に淘汰していくから。
最近はあまり
触れられてなさ過ぎる
追われているなと、巡らせる。
気づけば
「えー今年もあと2ヶ月しかないよ。」なんていう
大人の階段を何段か登ってきた人が言いがちな台詞を口にしていたりして。
今年がはじまれば、今年は終わる。
命がはじまれば、命は終わる。
掌の上に溢れていて、
持ち合わせていたものたちも、ときも、ひとも何もかも
スルスルすり抜けて
全て、過去の落しもの箱に入る。
尊い、
落しものたち。
自分では気づかない“自分の香り”を纏って。
さぁ、とりとめのない瞬間を紡いでたら
まぁまぁ言葉の羅列がとりとめなくなってきたからこの辺でやめておこう。
ほいだらば。