フルーツケーキ。 | まりゑ official blog「綴る」Powered by Ameba

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キューブ所属。役者。
お芝居と結婚して
歌と恋をしてます。

ファンタスマゴリックのMARiEで
作詞、振付を担当してます。

限りある世を、目一杯楽しむ所存。
よろしくお願い致します。


ブログの掛け持ちで
こちらをオザナリにしてた。

ごめんよ、
まりゑオフォシャルブログ『マルメロ』よ

さて、

絶賛『シャーロックホームズ2』のお稽古中な私です。

外に一歩踏み出せば
桜の花びらヒラヒラ
春の陽気に誘われます。

ゴザひいて
お弁当持って
お酒を嗜み
イチャつくカップル横目で盗見つつ
昼寝する

これが毎年、
この時期限定の、
私の夢でもあります。

ま。叶わないから、夢なんですけどね。

やろうと思えば出来るのに
やってないだけなんですけど。

妄想するだけで
テンションが上がるってことありますよね。
妄想てお金かからないから大好き。エコ。


そうそう
エイプリルフールでしたけど
みなさんなどんな嘘で
ダマし、ダマされましたか?


私にいたっては
『素敵な嘘』をこれっぽっちも発せなかったことに、2015年初めての後悔です。

来年こそ。素敵な嘘を。


さて

新年度、
シクシクの別れがあり
ドキドキの出会いがある

新年度。

入学式がもうすぐの方もいらっしゃるでしょう。



私ね、
お受験ブーム世代でして
小学校受験したんです。

みんな躍起になってお受験していた時代だった。


有名私立小学校
まぁまぁの数、受験致しました。

それこそ
テレビに映った
笹をむしゃむしゃ食べるパンダを先生が指差し

『これはなんですか?』

みたいなのとか、

エプロンをつけたマネキンが置いてあり
それを蝶々結びをしてください。

とか、
小さなあずきを、
こっちのお皿からこっちのお皿に
お箸を使って移動させたり

とか、とか、

そんな内容の試験だった。
朧げな我が海馬による記憶ですけど。

にしても
笹をむしゃむしゃ食べる動物なんぞや、

(いやいや、絶対パンダっしょ。)

なんて子供ながらに思ってたと思うし、

あずきも頑張って
お箸も、匠技を駆使して
移動させたつもりだったけど


ことごとく、受かりませんでした。


両親も、かなり必死でしたし
私もなんか受からないといけない!という概念に囚われていたし、
必死に、おおきく指差して

『パンダです!』

って言ってたとおもいます。


でも、、、

受からない。



両親も見兼ねて
これで最後の受験にしようと
とある小学校のお受験へ。

私は、これが最後なんて
何も聞かされてなかったと思うけど

ことごとく、受からない。

ということだけは理解していたんだと思う。

そして試験当日、
その小学校の
何の試験なのかわからないが、

講堂に机と椅子がびっちり並べられ
そこに受験する子供たちは座らされた

机の上には

可愛く、赤や緑のフルーツビーンズが練りこまれた

フルーツケーキ

お皿の上にちょこんと、置いてあった。



私はギョッとした。


なぜなら、

私は卵アレルギーだったからだ。



赤ちゃんの頃
卵を食べたとたん全身湿疹がでてから
ひとくちも、卵を使った料理は食べられなかった。




でも

これは、きっと

試験だ。




大きな大人の先生たちが
私たちを見ている。

これは、何かの試験のひとつだ。


どこも受からず
落ちてばかりの私にとって
大きな試練だった。


どうしよう。。。
どうしよ。。。


周りの子たちは
美味しそうに食べ出している

でも、私はひとり
美味しそうなフルーツケーキを、

見つめていた。


これを食べなきゃ
また落ちちゃうかもしれない。。

でも食べたら大変なことになるのは
わかってる。

必死に小さい脳みそフル回転で考えて
絞り出した答えは、


自分の中で最大限に
片手を上に突き上げ
手を伸ばした。

大きな大人の男の先生が近寄ってきた

『どうしましたか?』

『わたしは、たまごアレルギーなので、このケーキは食べることができません。』

精一杯の気持ちを伝えた。



周りの子たちが食べ終わり
お母さんたちが控えている教室へと
戻る。

母親たちにも
同じフルーツケーキが出されていた。

私の母は
嫌な予感を既に察していた。

帰ってきた私は明らかに表情が曇っていた。

ま『まりえの食べられないのがでた。。』

母『。。食べたの?』

ま『ううん、ちゃんとたまごアレルギーなので食べられませんって言ったよ。』

母は、そっか、、と言った。



試験は終わり
母と手を繋いで帰宅している道すがら
ポツリと呟いた



ま『食べたほうが、よかったの?』



母は何も言わなかった。
いや、言えなかった。

言葉が出てこなかった。

小さなこの子に、そんな辛い想いをさせていたのかと。。心が痛んだという。




結果、

その小学校に合格!

最後の最後で、受かってひと安心。
両親と、私のお受験戦争は
無事ハッピーエンドで終わったのであった。


毎回
この話を、ことあるごとに
母が、私に聞かせてくれるのだが

いつも、泣きながら話すのでw

それを聞きながら、何故か自分のことなのに
まるで他人の話を聞いているような感覚になり

私ももらい泣くという。

我が家の春の鉄板話。
バカな母娘なのであります。

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無事入学できて、よかったね。
まりゑちゃん!←他人事か。


ドキドキワクワクの新年度。

新たな出会いと、
新たな自分に出会える

そんな季節。

たくさんの素敵な出会いが溢れますように。


おめでとう。そして、ありがとう。