学生とカメののんびり小説投稿。 -37ページ目

学生とカメののんびり小説投稿。

将来兼業作家を志すとある学生のブログです。
短編と連作短編集を主に投稿していきます。長編にも挑戦するかもしれません。そして、釣りの話が混ざることがあります。
スローペースな投稿になりますが、良ければよんでください!


 この文章はとある本好きの男子高校生が書いた、しょうもない感想文である。





 さて、久しぶりに一冊読了した。

 私が少し、いや随分と尊敬している作家さんの本だ。

 米澤穂信の「クドリャフカの順番」。

 ジャンルについては細かく知らないのだが、私の語彙力で表すとしたら「平和的ミステリー」とでも言おうか。

 いや、事件が起こるからミステリーなのであり、事件が起きているので決して平和ではないのだが、、、

 ただ人が死ぬと言う、テレビでよくあるミステリードラマとは違い、人が死なないものなのだ。

 ある意味「平和的」だろう。

 

 内容を説明するとネタバレになってしまうので、詳しいことは言えない。

 しかし、多少は、そうしなければならないな。

 少し、周りにこれを読みそうな人がいないか確認してみよう。






 うん、大丈夫だ。

 ちなみに、今の私の行動の真意はこの「クドリャフカの順番」を読んでみればわかるだろう。

 さて、この本だが、まず一つ言うとすればこの本の作者、米澤穂信氏は、、、

私に、似ている。

 いや、言い方が傲慢だ。

 私と、彼は似ている。

 、、、並列の関係もまずいな。

 私が、似ている。 
 
 よし、これでいい。

 具体的に何が似ているかと言うと、小ネタを挟んでくる。

 この「クドリャフカの順番」でもいくつかあった。

 一つあげるとすると、寿司の話だ。

 この本は「古典部」とくくりにされているシリーズのひとつで、三作目。

 この前に出ていた「氷菓」「愚者のエンドロール」と言う本のあとがきで、作者は寿司についての自らの体験の話をしていた。

 それを、''あとがき''のそれを物語の中に持ってきたのだ。

 私はこういうのが大好きだ。

 他にもこの本には小ネタが詰まっている。

 ぜひ探してみてほしい。


 もちろん、それだけなら滅多にしない紹介などしない。

 この物語の主人公の堕落(?)具合が楽しいのだ。

 この主人公、他のミステリーにはいないタイプで、それは彼のモットーからもうかがえる。

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」

 他のミステリーならば、俺が解決してやる、と言わんばかりに自らの足を使って謎を解く者が多いというのに、この主人公のやる気のなさが新鮮だ。

 それでいた頭もなかなかに切れるというのは羨ましい。

 大抵、若者はこのようなキャラクターを主人公にしたがる。

 きっと物静かなところに、ミステリアスな魅力でも感じているのだろう。

 ただそんなことを安易にしてしまうと、物語が手詰まりしてしまうのだ。

 だって主人公が行動しないのだから、何事にも関わらず終わってしまうのだ。

 そのために主人公に親友のような立ち位置のキャラクターをつけるのだが、初心者がそれをすると、いつのまにかその親友キャラクターが一人歩きして、いつのまにか主人公が逆転してしまったりもする。

 常に情報、物語の中心にそのキャラクターがいることになるせいだ。

 一方、この小説はスムーズに進んでいる。

 主人公とその相棒はいるのだが、相棒的な立ち位置が幾人かに分かれている。

 相棒の仕事というのは、大抵この三つ。

 一つ、主人公に推理することを促す。

 二つ、主人公に必要な情報を渡す。
  
 三つ、主人公の行動に対して、ある程度反対する。

 この三つの役割が上手いこと分散されているのだ。

 まあ、完全に分散されているわけではないが、、、

 それでもいいバランスだと感じた。



 さて、この本に興味をもってもらえただろうか。

 もしもってくれたのなら、この本を読む前にシリーズの順番通りに読んでもらいたい。

 氷菓、愚者のエンドロール、クドリャフカの順番。

 最初の三作はこの順である。

 物語やミステリーを楽しみたい方には是非とも読んでいただきたい。

 もちろん、それ以外の方にも。




 では、失礼した。

 また会おう。