学生とカメののんびり小説投稿。 -24ページ目

学生とカメののんびり小説投稿。

将来兼業作家を志すとある学生のブログです。
短編と連作短編集を主に投稿していきます。長編にも挑戦するかもしれません。そして、釣りの話が混ざることがあります。
スローペースな投稿になりますが、良ければよんでください!



十五分程経ち、グラスの氷もほとんど溶けてしまったころ。ドアベルが静かに鳴った。

入ってきたのは二人の男女。二人とも五十代前半くらいだろう。男の方は肩幅が広く、身長も大きい。女の方は男とは対照的に小さく、とても細い体をしていた。

 桑原慎三さんと桑原蛍子さん。彼女の両親だ。

僕が頭を下げると、二人も続いて会釈をした。

「お待たせしてしまったね。外崎くん」

慎三さんが後頭部を描きながら言う。

「いえ、大丈夫です。今日はどうせ暇だったので」

社交辞令の笑みを浮かべて、僕はそう答えた。相手も笑みを浮かべていたが、同じ向かいの席に座ると、それもすぐに剥がれた。

ウェイターがやってきて、彼らの注文を聞いたあと、しばらく沈黙が続いた。

どちらから話を切り出すか。それを探り合っていた。

僕が水を啜る音が響いて、食器の擦れる音が聞こえて、外を通っていく救急車のサイレンが小さくなっていく。

そして一瞬、何もかもが黙った。静かすぎて耳鳴りがするくらいに。

「彼女の.....彼女のことを、教えてもらえますか」

僕が、沈黙を破った。

二人の眉がピクリと動いた。

僕は構わず、先を続けた。

「なぜ彼女が、人を殺めたのか。理由が知りたいんです」

グラスの氷が溶けきった音がした。









作者のコメント


ひどく寒い季節ですね。


手袋が欠かせません。


物語もようやく本番になってきました!



あいも変わらず文章が微妙な感じですが、それを改善すべく、今色々な本を読んでいます。


村上春樹さんの「ノルウェイの森」を読み返したり、


小川洋子さんの「博士の愛した数式」をじっくりと読んだり、


太宰治の「人間失格」を視野を広めるために読んでみたり。


日常生活が大変でありながらも、なかなかに充実しています。


しばらくは他にも色々な本を読もうと思っているので、もしもオススメがありましたらぜひ教えてください。




では、また近いうちにお会いしましょう。