もう先月のことになりますが、3月29日(日)テレビ
朝日で、スペシャルドラマ「陰陽師」の放送があり
ました。
「陰陽師」といえば、金メダリスト羽生結弦も参考
にしたといわれる、狂言師・野村萬斎が演じた映
画『陰陽師Ⅰ・Ⅱ』(2001年、2003年)が有名です
が、今回はドラマです。夢枕獏の「陰陽師」のうち
『瀧夜叉姫』が原作。
主人公・安倍晴明に佐々木蔵之介、その相棒・源
博雅に市原隼人、ミステリアスな瀧子姫に剛力彩
芽、正体不明の呪術師役に竹中直人、というキャ
スティングです。まあ、ドラマの内容はさて置いて、
(関心のある方は観てください) その敵役が平将
門でした。
この平将門は平安時代、関東を治める武家でい
わゆる将門の乱で 関東全域(下野・上野・常陸・
上総・下総・安房・相模・武蔵・伊豆 = 現在の栃
木・群馬・茨城・千葉・東京・埼玉・神奈川・静岡)
を平定、自分を新皇(新天皇)と称しますが、結局
は朝廷に滅ぼされてしまいます。
これが後々、関東対関西、家康対秀吉、東京対
大阪に繋がる大きな遺恨となります。次に 江戸
を中心に全国を平定した徳川家康は、この平将
門を研究。将門の怨念を抑えるため、風水の力
を用い、北斗七星の形に将門塚を配置。その上
に建てられた神社は、今でも霊験あらたかです。
・鳥越神社(将門の手が埋められた・首が飛び越えた⇒鳥越の由来)
・兜神社(将門の兜が埋められた神社)
・将門の首塚(将門の首が埋められた)
・神田明神(将門が祀られている神社・将門が主祭神となっている)
・築土八幡神社(将門の足が埋められた神社)
・水稲荷神社(将門調伏のための神社)
・鎧神社(将門の鎧が埋められた神社)
さらに、現東京の中心部、JR山手線、中央線は
将門の怨念を収めるため、“鉄の結界”として作
られたものです。この図で分かるように、山手線・
中央線は陰陽師の太極図になっているのです。
これを知ってから、次は上記【将門の北斗七星】
を巡ってみようと思っているのですが、コロナが
収まるまでお預けですね…