小林薫が小さな食堂の寡黙なマスターを演じ、安倍夜郎原作の人情ドラマシリーズの劇場版第２弾。夜な夜な常連客で賑わう「深夜食堂」を舞台に､マスターの作る料理の数々と､ワケありな客たちが織りなす悲喜こもごもの人間模様を心温まるタッチで綴る。共演は、テレビドラマからの常連組に加え、多部未華子、余貴美子、佐藤浩市、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子ら｡ 監督は引き続き「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司。
繁華街の路地裏で、深夜になると開店する小さな食堂。メニューは酒と豚汁定食だけなのに、注文すれば何でも作ってくれる。そんな「深夜食堂」には、今宵も店ののれんをくぐって、ワケありの客がやって来る。『焼肉定食』―ある夜、喪服姿の常連客でいっぱいの店に、もう一人喪服姿の女性が現われる。彼女は、喪服を着るのがストレス発散という一風変わった女性。その彼女が葬儀場で中年男性と出会い、心惹かれていくが…。
『焼うどん』―近所のそば屋の息子・清太は、年上の恋人さおりとの結婚を考えていた。しかし、子離れできない母に、なかなかそのことを切り出せず…。『豚汁定食』―九州からやって来たという老婦人。事情を聞いた常連客は、どうやらオレオレ詐欺に遭ったようだと心配する。すると、そこへ義弟が迎えにやって来るが…。
ＴＢＳの深夜帯で人気のドラマ「深夜食堂」。２００９年に放送が始まり、その後２０１１年にシーズン２、２０１４年にシーズン３が放送されました｡ 映画も公開されましたが、その映画の第２弾として２０１６年に公開された映画の続編を、ようやく観ることができました。今回は、『焼肉定食』『焼うどん』そして…『豚汁定食』がお題。『豚汁定食』なんて、深夜食堂の唯一のメニューですから、お手のものですよね✋
「深夜食堂」に集まる面々も実にユニーク。ヤクザの松重豊、オカマの綾田俊樹、ストリッパーの安藤玉恵、交番巡査のオダギリジョー、刑事の光石研、板前修業中の多部未華子…。彼らに加えて、香典泥棒の佐藤浩市、そば屋の親子にはキムラ緑子と池松壮亮、その彼女には小島聖。前回の映画と同様、最後は年末の大晦日の夜。全員でお節料理を食べて年を越します。こんな温かい食堂もあるんですねヾ(≧▽≦)ﾉ
「続・深夜食堂」(2016年)
監督 松岡錠司
製作 遠藤日登思、小佐野保、高橋 潤
原作 安倍夜郎 （小学館『ビッグコミックオリジナル』連載）
脚本 真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司
撮影 槇 憲治
音楽 鈴木常吉 『思ひで』
出演 小林 薫 （めしやマスター）
河井青葉 （赤塚範子）
池松壮亮 （高木清太）
キムラ緑子（高木聖子）
小島 聖 （木村さおり）
渡辺美佐子（小川夕起子）
多部未華子（栗山みちる）
余貴美子 （塙千恵子）
不破万作 （忠さん）
綾田茂樹 （小寿々さん）
松重 豊 （剣崎竜）
佐藤浩市 （石田）
オダギリジョー（小暮巡査）
