「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」「インターステラー」のマ
シュー・マコノヒーが、実在した不屈のエイズ患者を体当
たりで熱演し絶賛されたヒューマンドラマ。 エイズに対す
る偏見が まだ強かった80年代のアメリカを舞台に、政府
や製薬会社に反旗を翻し、 エイズ患者のために孤軍奮
闘の戦いを繰り広げたカウボーイ、ロン・ウッドルーフの
戦いの軌跡を描く。 主演のマシュー・マコノヒー、助演の
ジャレッド・レトーが、ダブルでオスカーを受賞した。
1985年 テキサス州ダラス。酒と女に明け暮れ放蕩三昧
の日々を送るマッチョなロディオ・カウボーイ、ロン・ウッド
ルーフ。ある日、体調を崩した彼は、突然医者からHIVの
陽性で 余命30日と宣告される。エイズは同性愛者の病
気と信じていたロンにとって、それはあまりにも受け入れ
がたい事実だった。それでも生きるため エイズについて
猛勉強したロンは 国内未承認の治療薬をメキシコで手
に入れ、エイズ患者のための“ダラス・バイヤーズクラブ”
を立ち上げる…。
これは壮絶な作品でしたね 世界で最もセクシーな男
に選ばれたこともあり、過去にはペネロペ・クルスとも交
際していたマシュー・マコノヒーが21㎏減量をして、実在
したロン・ウッドを演じています もう、その迫力たるや
素晴らしく、例えるならば「フィラデルフィア」+「ミルク」。
もちろん、トム・ハンクスもショーン・ペンも歴代オスカー
受賞者なので、マシューが賞を逃すという選択肢は無か
ったということがうなずけます
また 助演のジャレッド・レトーも素晴らしいです。元々は
彼もイケメン。 「チャプター27」では犯人マーク・チャップ
マン役を演じるため30㎏増量逆にこの作品では14㎏
の減量と…まさに デ・ニーロ・アプローチの典型です
この2人なら オスカーの受賞は当然 それどころか作
品賞を受賞できなかったことが不思議なくらいです。 今
話題のTPPでも障壁となっていたアメリカの製薬会社が
いかに悪どいかが、よく分かります
「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013年)
監督 ジャン=マルク・ヴァレ
製作 ロビー・ブレナー、レイチェル・ウィンター
脚本 クレイグ・ボーデン、メリッサ・ウォーラック
撮影 イヴ・ベランジェ
編集 ジャン=マルク・ヴァレ、マーティン・ペンサ
出演 マシュー・マコノヒー (ロン・ウッドルーフ)
ジャレッド・レトー (レイヨン)
ジェニファー・ガーナー (イヴ・サックス)
デニス・オヘア (セヴァード)
スティーヴ・ザーン (タッカー)
ダラス・ロバーツ (デヴィッド・ウェイン)
マイケル・オニール (リチャード・バークレー)
グリフィン・ダン (ヴァス)
ジェーン・マクニール (フランシーヌ・サスキンド)
アカデミー主演男優賞受賞作品の歴史(近年)
☆2002年(75回)エイドリアン・ブロディ 『戦場のピアニスト』
☆2003年(76回)ショーン・ペン 『ミスティック・リバー』
☆2003年(76回)ショーン・ペン 『ミスティック・リバー』
★2004年(77回)ジェイミー・フォックス 『Ray/レイ』
★2005年(78回)フィリップ・シーモア・ホフマン 『カポーティ』
2006年(79回)フォレスト・ウィテカー 『ラストキング・オブ・スコットランド』
★2007年(80回)ダニエル・デイ=ルイス 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
★2008年(81回)ショーン・ペン 『ミルク』
2009年(82回)ジェフ・ブリッジス 『クレイジー・ハート』
★2005年(78回)フィリップ・シーモア・ホフマン 『カポーティ』
2006年(79回)フォレスト・ウィテカー 『ラストキング・オブ・スコットランド』
★2007年(80回)ダニエル・デイ=ルイス 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
★2008年(81回)ショーン・ペン 『ミルク』
2009年(82回)ジェフ・ブリッジス 『クレイジー・ハート』
★2010年(83回)コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
★2011年(84回)ジャン・デュジャウダン 『アーティスト』
2012年(85回)ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
★2013年(86回)マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』
2014年(87回)エディ・レッドメイン 『博士と彼女のセオリー』
☆は鑑賞済み、★はブログアップ済み、無印は未見。