![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/14/unno1/0f/d5/j/o0450030014524285387.jpg?caw=800)
2009年に 本国アルゼンチンで公開されるや 歴史的な大ヒットとなり、みごとアカデミー外国語映画賞にも輝いたサスペンス・ドラマ。25年前の未解決殺人事件を題材に、小説を書き始めた孤独な主人公が、葬られた事件の真相と改めて対峙していくなかで次第に封印していたはずの愛も甦らせていくさまを、巧みな脚本と演出で描き出していく。主演はリカルド・ダリン、共演にソレダ・ビジャミル。監督は人気TVシリーズの演出などでハリウッドでも活躍するアルゼンチンの俊英フアン・ホセ・カンパネラ。
ブエノスアイレスの連邦刑事裁判所を定年退職したベンハミンは25年前に起きたある悲惨な事件を描いた小説を執筆しようとしている。それは新婚の美しい女性が自宅で暴行殺害された事件で
ベンハミンが同僚のパブロや上司のイレーネとともに、苦労の末
に真犯人を逮捕した、という忘れられない記憶だった。事件は解決したかに見えたのに、その後不可解な経緯をたどっていた。事
件の真相を暴いていくと、 同時に もう一つの真実が明らかになっていく…。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/14/unno1/42/2e/j/o0450030014524285391.jpg?caw=800)
いや~、やっぱりアカデミー外国語映画賞受賞作品はいいよね![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
この「瞳の奥の秘密」も見る前から、きっといいだろうな…と思っていたけど、やっぱり良かった。そもそも「白いリボン」「隠された記憶」「ピアニスト」はドイツのミヒャエル・ハネケ、「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール」はスペインのペドロ・アルモドバル、「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」「マレーナ」はイタリアのジュゼッペ・トルナトーレ、「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」「ショコラ」はスウェーデンのラッセ・ハルストレム…。
才能と能力のある監督は、なにも欧米だけではありません。日本
には滝田洋二郎、台湾にアン・リー、中国にジョン・ウー。やはり、それぞれに 味わいのある演出家ですよね
さて この「瞳の奥の秘密」はミステリー仕立て。ただ、私はミステリーの部分より、人間ドラマの部分の方が好きですねぇ~
25年前の未解決の殺人事件、25年間の秘めたる恋
情熱とタンゴの国・アルゼンチン映画なんだけど、この奥手の
チェリー・ボーイみたいな主人公ベンハミンに感情移入して観てしまいました。
![グッド!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/319.gif)
![さくらんぼ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/190.gif)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/14/unno1/37/cc/j/o0450030014524285399.jpg?caw=800)
壊れて「A」の文字が打てないタイプライター。悪夢にうなされて書いた「Timo (怖い) 」という文字。その言葉に、これまで打てなかった「A」の文字を書き加えると「TiAmo (愛) 」… 張られていた伏線もお洒落で、愛の成就を暗示していましたね。
「瞳の奥の秘密」(2009年)
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
製作 マリエラ・ベスイエフスキー、フアン・ホセ・カンパネラ
原作 エドゥアルド・サチェリ
脚本 エドゥアルド・サチェリ、フアン・ホセ・カンパネラ
撮影 フェリックス・モンティ
音楽 フェデリコ・フシド
出演 リカルド・ダリン (ベンハミン・エスポシト)
パブロ・ラルゴ (リカルド・モラレス)
ハビエル・ゴディーノ (イシドロ・ゴメス)
カルラ・ケベド (リリアナ・コロト)
ギレルモ・フランセーヤ(パブロ・サンドバル)
ソレダ・ビジャミル(イレーネ・メンデス・ヘイスティングス)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/14/unno1/3a/04/j/o0450030014524285402.jpg?caw=800)
アカデミー外国語映画賞受賞作品の歴史(近年)
★1999年(72回)『オール・アバウト・マイ・マザー』 スペイン
☆2000年(73回)『グリーン・デスティニー』 台湾
★2001年(74回)『ノー・マンズ・ランド』 ボスニア・ヘルツェゴビナ
★2002年(75回)『名もなきアフリカの地で』 ドイツ
★2003年(76回)『みなさん、さようなら』 カナダ
★2004年(77回)『海を飛ぶ夢』 スペイン
★2005年(78回)『ツォツィ』 南アフリカ共和国
★2006年(79回)『善き人のためのソナタ』 ドイツ
★2007年(80回)『ヒトラーの贋札』 オーストリア
★2008年(81回)『おくりびと』 日本/滝田洋二郎
★2009年(82回)『瞳の奥の秘密』 アルゼンチン
☆2000年(73回)『グリーン・デスティニー』 台湾
★2001年(74回)『ノー・マンズ・ランド』 ボスニア・ヘルツェゴビナ
★2002年(75回)『名もなきアフリカの地で』 ドイツ
★2003年(76回)『みなさん、さようなら』 カナダ
★2004年(77回)『海を飛ぶ夢』 スペイン
★2005年(78回)『ツォツィ』 南アフリカ共和国
★2006年(79回)『善き人のためのソナタ』 ドイツ
★2007年(80回)『ヒトラーの贋札』 オーストリア
★2008年(81回)『おくりびと』 日本/滝田洋二郎
★2009年(82回)『瞳の奥の秘密』 アルゼンチン
2010年(83回)『未来を生きる君たちへ』 デンマーク
2011年(84回)『別離』 イラン
☆は鑑賞済み、★はブログアップ済み、無印は未見。