「名もなきアフリカの地で」(2001年) | きまぐれWalker2

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2019年より Amebaブログにやってきました
それ以前はYahoo!ブログでやっておりました
気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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「ビヨンド・サイレンス」「点子ちゃんとアントン」のカロリーヌ・
リンク監督が、シュテファニー・ツヴァイクの自伝的小説を映
画化した家族の愛の物語。 ナチスの迫害を逃れアフリカに
移住したユダヤ人一家が全く異なる文化の中で一度は
れかけた家族の絆を再び取り戻していくまでを真摯に見つ
めた感動作。 2002年度のアカデミー最優秀外国語映画賞
を受賞。
 
1938年4月、 少女レギーナと母イエッテルはナチスの迫害
を逃れるため 故郷のドイツを後にし、先にケニアに渡って
た父ヴァルターのいるロンガイの農場へとやってきた。
ツでは弁護士をしていたヴルターもここでは農場で働く
介の労働者。予想を超える過酷な生活に お嬢様育ちのイ
エッテルは耐えられず弱音を吐いてばかり。 そんな母を尻
目に、 レギーナは料理人のオウアやケニアの子どもたちと
すぐに仲良くなりアフリカの大地でたくましく成長していく。
 
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今週月曜日(日本時間)にアカデミー賞の授賞式が行われ
ましたが、最近気になっているのがアカデミー外国語映画
賞受賞作品ビックリマーク2008年度「おくりびと」受賞以来チャン
あれば観るようにしていますが名作、秀作が多いですね!!
下記の表にあるように、 直近のもの以外はほとんど観て
たのですが、この2002年度「名もなきアフリカの地で」のみ
でしたが、ようやく観ることが出来ました
 
特に外国語映画賞は、爆弾戦争を題材にしたものが多く、こ
作品も第二次世界大戦のナチスドイツと、ユダヤ人の
問題がテーマです。 夫は弁護士、 妻は上流階級、 娘は聡
明、絵に描いたような幸せな家族がナチスのユダ人迫
害によって アフリカに逃げざるを得なくなります。 アフリカ
に馴染み宗主国イギリスの軍隊に入る夫取り残さ
妻は迷走し、娘は全寮制の学校に入れられる。
 
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それぞれが悩みを抱え幸せを模索する。やはり戦は悲
惨だな…と、観ているこちらも気持ちが荒んでいきすが、
希望あるラストシーンには救われます。 機会があれば、
観ていただきたい作品の一つです
 
 
「名もなきアフリカの地で」(2001年)
監督 カロリーヌ・リンク
製作 ベルント・アイヒンガー、ペーター・ヘルマン、ミヒャエル・ウェバー
原作 シュテファニー・ツヴァイク
脚本 カロリーヌ・リンク
音楽 ニキ・ライザー
出演 ユリアーネ・ケーラー  (イエッテル・レドリッヒ)
    メラーブ・ニニッゼ   (ヴァルター・レドリッヒ)
    レア・クルカ       (レギーナ・レドリッヒ:幼年)
    カロリーネ・エケルツ  (レギーナ・レドリッヒ:10代)
    シデーデ・オンユーロ (オウア)
    マティアス・ハビッヒ  (ジュスキント)
 
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アカデミー外国語映画賞受賞作品の歴史(近年)
★1999年(72回)『オール・アバウト・マイ・マザー』 スペイン
☆2000年(73回)『グリーン・デスティニー』 台湾
★2001年(74回)『ノー・マンズ・ランド』 ボスニア・ヘルツェゴビナ
★2002年(75回)『名もなきアフリカの地で』 ドイツ
★2003年(76回)『みなさん、さようなら』 カナダ
★2004年(77回)『海を飛ぶ夢』 スペイン
★2005年(78回)『ツォツィ』 南アフリカ共和国
★2006年(79回)『善き人のためのソナタ』 ドイツ
★2007年(80回)『ヒトラーの贋札』 オーストリア
★2008年(81回)『おくりびと』 日本/滝田洋二郎
  2009年(82回)『瞳の奥の秘密』 アルゼンチン
  2010年(83回)『未来を生きる君たちへ』 デンマーク
  2011年(84回)『別離』 イラン
☆は鑑賞済み、★はブログアップ済み、無印は未見。