「誘惑のアフロディーテ」(1995年) | きまぐれWalker2

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基本的に承認制にはしておりませんが 悪意が
あったり 中傷の類はお断りしてますm(__)m

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養子縁組をきっかけに巡り合った男と女の奇妙な関係を軸に
愛に迷い、理想を追い、ままならぬ現実と格闘するニューヨー
カーたちの姿を ウイットに富むエピソードを満載にして描いた
ウディ・アレン監督作品。

生まれたばかりのベビーを養子に迎えたワインリブ夫妻。 ル
ックス、 IQ、性格の三拍子揃った息子マックスの成長ぶりに
夫のレニーは鼻高々だったが、 一方で彼らの夫婦仲は崩壊
寸前。その反動から、レニーは息子の実の母親探しに熱中し
始めるが…。

さすが!ウディ・アレン。この映画は凝った作りでした!古代
ギリシャ悲劇の最高傑作として有名な 「オイディプス王」(大
雑把に言うと、男子が父親を殺害し、母と性的関係を持つとい
う悲劇。フロイトが提唱した“エディプス・コンプレックス”の語
源にもなった。)が下敷きになっていて、コロス(古代ギリシャ
の舞踏合唱隊↓)が狂言回しの役まわりになっています。
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子供の出生の秘密を軸に構成されたストーリー、ハッピーエ
ンドながら明らかに悲劇が見え隠れする結末。それをホロ苦
いユーモアに仕上げた演出など、随所にアレン特有の語り口
が見受けられる秀作喜劇です。参考までに、題名にあるアフ
ロディーテとは、その美しさに魅せられた神々が皆、彼女を妻
に選んだというギリシア神話の“愛と美の女神”のこと。

ちなみに、マックスの実の母役ミラ・ソルヴィーノはこの作品
でアカデミー最優秀助演女優賞を受賞してます! 「アニー・
ホール」でダイアン・キートン、「ハンナとその姉妹」「ブロード
ウェイと銃弾」でダイアン・ウィースト、 「それでも恋するバル
セロナ」でペネロペ・クルス…。ウディ・アレンって、もしかして
“あげ○ん”?

「誘惑のアフロディーテ」(1995年)
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
製作 ロバート・グリーンハット
出演 ウディ・アレン        (レニー・ワインリブ)
    ヘレナ・ボナム=カーター(アマンダ・ワインリブ)
    ミラ・ソルヴィーノ     (リンダ・アッシュ)
    ピーター・ウェラー     (ジェリー・ベンダー)
    マイケル・ラパポート   (ケヴィン)
    クレア・ブルーム      (アマンダの母)
    ジェフリー・カーランド   (オイディプス)
    オリンピア・デュカキス  (ジョカスタ)
    ジャック・ウォーデン    (予言者テレシウス)
    F・マーレー・エイブラハム(コロスの長)
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