全世界で 1,200万冊の大ベストセラーを誇るフランク・ハーバート原作のSF小説『DUNE/砂の惑星』を完全映像化。『砂の惑星』全4巻だけでなく 1984年に製作された デヴィッド・リンチ版では描ききれなかった『砂漠の救世主』『砂丘の子供たち』も合わせて全8巻分の原作を、壮大かつ緻密に作品化した。TVプログラムの最高峰の2000年エミー賞を2部門受賞している。
砂漠の星、アラキスは人間の肉体の強化と維持に最強の威力を持つ “香料(スパイス)” と呼ばれる物質が採掘できる “唯一” の惑星であり、多くの利権を生み出している。しかし、香料は砂漠に住む巨大生物サンドウォームに守られており、採掘を試みるのも命がけであった。銀河系を支配する皇帝・シャッダム4世は、この惑星アラキスの統治を公爵レトに任せるが、それに反抗する男爵ハルコンネンはレトの暗殺を企てる…。
その世界観・哲学・倫理に至るまで、独特の精神世界を持つフランク・ハーバートの名作『デューン』シリーズ。この原作に魅せられて幾度も映像化が試みられたのですが、ディーノ・デ・ラウレンテスが奇才デヴィド・リンチ監督、カイル・マクラクラン主演で 1984年に初めて映画化に成功しました。敵役に スティングを配し、話題にはなりましたが、壮大な作品全体を描くには充分な内容に仕上がっていたとは言い難いものでした。
しかし、この 2000年のTV版「デューン」では 『砂の惑星』を2003年の「デューンⅡ」では 『砂漠の救世主』『砂丘の子供たち』も含め映像化されています。この2作品では、原作の持つ耽美的で退廃的な雰囲気も取り入れられており、デューン・ファンにはたまらないものがあります。さらにパラマウントが「プライド 栄光への絆」「キングダム/見えざる敵」のピーター・バーグ監督で、リメイク決定!との報道もあり、今後も目が離せませんねぇ~ヾ(≧▽≦)ノ
「デューン 砂の惑星Ⅰ」(2000年)
「デューン 砂の惑星Ⅱ」(2003年)
監督 ジョン・S・ハリソン
脚本 ジョン・S・ハリソン
原作 フランク・ハーバート『砂の惑星』『砂漠の救世主』『砂丘の子供たち』(ハヤカワ文庫)
出演 ウィリアム・ハート (レト・アトレイデ公爵)
アレック・ニューマン (ポール・アトレイデ)
サスキア・リーヴス (レディ・ジェシカ)
マット・キースラー (フェイド・ラウサ)
ラズロ・I・キッシュ (グロース・ラッバン)
P・H・モリアーティ (ガーニー・ハレック)
ジェームズ・ワトソン (ダンカン・アイダホ)
ウーヴェ・オクセンクネヒト(スティルガー)
ジュリー・コックス (イルラーン姫)
ジャンカルロ・ジャンニーニ(皇帝シャッダム4世)
イアン・マクニース(ウラジミール・ハルコンネン男爵)