人気ミステリー作家福井晴敏の傑作戦争スペクタクル巨編『終戦のローレライ』を壮大なスケールで映画化。キャストも、役所広司をはじめ、妻夫木聡、柳葉敏郎、堤真一、香椎由宇と豪華。監督は平成「ガメラ」シリーズなどで特技監督を努めた樋口真嗣。
1945年8月、すでに同盟国ドイツは降伏し、米国軍の日本に対する攻撃は激しさを増し、そしてついに広島・長崎に原爆が投下される。窮地に立たされた日本軍はドイツから極秘裏に接収した特殊兵器『ローレライ』を搭載する＜伊 507＞潜水艦に最後の望みを託す。彼らに課せられた任務は東京への原爆投下を阻止すること。しかし、この無謀な作戦を遂行するために招集された乗組員は、規格外品の男たちばかりだった…。
フジＴＶ全面バックアップの亀山千広製作と、何やら「踊る大捜査線」の臭いがプンプンするこの映画ですが、ＣＧ映像がどうしてもいただけません。潜水艦映画なので、海上・海中の場面が多く、実写が難しく、ＣＧに頼らざるを得ないのはわかりますが、映像が酷すぎるぅ！
内容は、「出口のない海」の人間魚雷『回天』に「Ｘ－ＭＥＮ」が乗っているという、奇想天外なお話で、それはそれでいいんですが、まとまりがなく、それぞれの登場人物に魅力が感じられません。同じ福井作品では、真田広之の「亡国のイージス」には敵わなかったようです(^▽^;)
「ローレライ」(2005年)
監督 樋口真嗣
原作 福井晴敏 『終戦のローレライ』（講談社文庫）
製作 亀山千広
出演 役所広司 （絹見真一）
妻夫木聡 （折笠征人）
柳葉敏郎 （木崎茂房）
香椎由宇 （パウラ・アツコ・エブナー）
石黒 賢 （高須成美）
國村 隼 （時岡纏）
佐藤隆太 （清永喜久雄）
ピエール瀧（田口徳太郎）
小野武彦 （岩村七五郎）
橋爪 功 （西宮貞元）
伊武雅刀 （楢崎英太郎）
堤 真一 （浅倉良橘）