渡辺謙の日本アカデミー賞受賞を記念して、「硫黄島からの手紙」の
紹介です。本家アメリカのオスカーの発表も26日に控えています。
さて、どういう結果になるのでしょうか?
第二次世界大戦時最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を、
日本側の視点から描いた戦争大作。親米派でありながらアメリカを最
も苦しめた指揮官として知られる栗林忠道中将が家族に宛てた手紙
をまとめた『「玉砕総指揮官」の絵手紙』を基に本土防衛最後の砦とし
て、死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために戦い続けた男た
ちの悲壮な最期を見つめます。主演は「ラスト サムライ」の渡辺謙、
共演に人気グループ嵐の二宮和也。
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である
硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が着任する。アメリカ留学の
経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質
を改め、合理的な体制を整えていく。上官の体罰に苦しめられていた
西郷も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始めるが・・・。
さすが、クリント・イーストウッド!まるで日本人が作った日本映画の
ように役者の演技、日本人の姿・台詞が自然です。どうしても東洋人
はエキセントリックに描かれてしまいがちですが、やはり違いのわか
る男です。米軍兵士の理不尽な場面もしっかり描かれていて、戦争
という究極の非日常の場面では、民族や国民性に拘わらずこのよう
なことが起こっていたんだろうな~と、推測されます。
渡辺謙はもうすっかりハリウッド・スターですね(^_-)-☆存在感・貫禄
が断然違います。嵐の二宮くんも自然体の演技で、さすが日米両巨
匠のお気に入り!さらにロサンゼルス五輪馬場馬術競技金メダリス
トの“バロン西”こと西竹一中佐の役の伊原剛志がいいです!英語
が堪能で国際感覚も豊かなこの役をいきいきと演じています。
アカデミー作品賞に輝いて欲しいですけどねぇ!果たしてどの作品
が取るんでしょうか?
「硫黄島からの手紙」(2006年)
監督 クリント・イーストウッド
製作 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ポール・ハギス
原作 栗林忠道 『「玉砕総指揮官」の絵手紙』 (小学館文庫)
出演 渡辺 謙 (栗林忠道中将)
二宮和也(西郷)
伊原剛志(西竹一中佐)
加瀬 亮 (清水)
中村獅童(伊藤中尉)
裕木奈江(花子)