「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年) | きまぐれWalker2

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いや~!木曜洋画劇場(テレビ東京系)で、7日に放送されたイーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」深かったですね! 私は前にも一度見ていましたが、初めて見た時の余韻がまた甦ってきました。

この作品はきわめて完成度が高いです!罪や尊厳、父娘の絆などが題材ですが、他の多くの監督がまとめきれない雑多な表現で映画の質を下げているのに対し、イーストウッド監督は余分なものを削ぎ落として、明確かつ簡潔に描いています。最近のオスカー受賞作品の中では出色の出来と言っていいでしょう。

監督・主演のクリント・イーストウッドは「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」など、いわゆるマカロニウェスタン(イタリアで制作された西部劇)で60年代から活躍。71年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役でトップスターとなりましたが、その後監督業も始め、92年の西部劇「許されざる者」でアカデミー作品・監督賞をダブル受賞。

 

03年には人生の不条理と人間の心の闇を描き出した「ミスティック・リバー」で候補となるも11部門制覇の「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の前に涙を呑みました。しかし翌年、女性ボクサーと、老トレーナーを描いた「ミリオンダラー・ベイビー」を発表、再びアカデミー賞にノミネートされると、74歳の最高齢で2度目の監督賞に輝き、名実ともにハリウッドを代表する映画人として誰もが認める巨匠となりました。

本作は作品賞をはじめ主要4部門(主演女優・助演男優)でアカデミー賞を獲得!主演のヒラリー・スワンクは30歳で2度目の受賞。助演のモーガン・フリーマンは初受賞です。モーガンはどんな役でも巧みにこなしますね!過去の「ドライビングMissデイジー」や「ショーシャンクの空に」などのノミネート作品で取れなかったのが不思議でなりません。

「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)
監督 クリント・イーストウッド

脚本 ポール・ハギス

原作 F・X・トゥール『テン・カウント』(早川文庫)

音楽 クリント・イーストウッド

撮影 トム・スターン
出演 ヒラリー・スワンク  (マギー・フィッツジェラルド)
   モーガン・フリーマン (エディデュプリス)ジム管理人

  クリント・イーストウッド(フランキー・ダン)老トレーナー