□1ご案内■□
久しぶりに東京に来ています。
今回は短く
1泊2日の弾丸ツアーです。
伊丹から羽田に向かう飛行機は
ほぼ満席で
隣りに座った女性は
『これから秋田に行く』
とおっしゃってました。
旅先で知り合って
ときどき会っていたお友達が
つい先日亡くなったそう。
『コロナ渦で会えない中、
またいつか一緒に旅行に行こうね
って言ってたんだけどね。
叶わなかった。
お葬式はお身内で済ませたって。
でも、やっぱり会いに行こうと思ってね』
一回りほど年上の女性。
60代ともなると
仲の良い人が亡くなったりするのも
不思議じゃなくなるのかもしれない。
私も
離婚して、起業して、
という道を歩み始めてから
後悔のない生き方をする、と決めています。
ちょうど起業した頃で・・・
7年くらい前。
19、20歳の頃の思い出を共有している同級生を
私はガンで亡くしています。
彼は
いよいよ入院して治療が始める、という前に
お世話になった人に会いに行く
という旅をすると決めたそうで
その行程の中に私が入っていたんです。
会いたい人に会いに行っている、という彼は
とても穏やかで、
どこかしら悟ったような顔に見えました。
でもふとした瞬間
「やっぱ俺、死ぬのかなぁ」
とつぶやいたとき
私は何て言っていいか分かりませんでした。
同じ立場に立ったことのない私には
彼の気持ちを想像することすら
出来なかったけど
ただ一緒に
ご飯を食べたり、話をしたり
そんな時間が
彼の幸せであるならば、
永遠に続けばいいのに、と思いました。
その時に思ったのです。
本当に人は、
いつどうなるか
わからない。
普通に仕事したり
人と会ったり
昨日と変わらず過ごしていたとしても
私が明日生きているという保証は
どこにもない。
精一杯、今やりたいことを
素直に、愚直にやるしかないんだよね、
後悔のないように。
飛行機でたまたま隣り合った女性は
「袖振り合うも他生の縁」。
この言葉は
もう二度と会うことはないかもしれない
そんな人とのすれ違いも、前世からの因縁。
偶然ではなく意味ある出会い。
という意味です。
最近少し忙しく
無機質に過ごしていたので
初心に返れってことのだったのかな、
そんな風に思った出来事でした。
内■□