小さな動物病院の老獣医の時々ブログ

小さな動物病院の老獣医の時々ブログ

宝塚市にある動物病院で仕事の殆どは次世代に引き継ぎ、応援が必要な時だけ参加するという形で継続中。余剰時間はカメラを担いで野鳥観察や自然観察に興じています。所属する野鳥の会の会報誌や作品展への撮影画像の投稿も楽しみの一つです。

 

撮影日2026年3月11日

   鳥友さんから情報を頂き現地着8時半。CMさんは40人以上。皆さん撮影中でした。防波堤の上にノドグロモズガラスを確認、逆光でしたがお構いなしに皆さん撮られていました。口々に「証拠写真は撮れたな」と言われていました。その後2時間位は行方不明。ノドグロモズガラスは図鑑には載っていないので、頼るのはネットしかなく情報の信頼性は高いとは言えません。懸念しつつもグーグルで検索するとオーストラリアに何種類かいるカラスの内の一種らしいという事が分りました。

 もしオーストラリアの鳥だとしたらどうして日本までどの様にして辿り着いたのか?船で来た、渡りをする鳥に混じって勢いで来た、誰かに飼われていたのが篭脱けした、色々ありますが答えは出そうもなく謎に包まれた鳥さんになります。どういう経路でも日本へ辿り着いたのはいいものの、一番気がかりなのがオーストラリアに戻るのが可成り難しいと思われることです。こちらで暮らすにあたって同行してくれる相棒が見つかれば良いのですが、単独で生きながらえるしかないみたいなので、つぶらな瞳を見ていると切なくなりました。

 ノドグロモズガラスは11時頃からコンテナ周辺で見かける様になり、コンテナと地面との間に入っていくのも見かけましたので、ひょっとしたらここを塒にでもしているのかもしれません。

 食餌は堤防の向こうの海側が釣り公園になっていて、時々ゴカイの様なものを持ち帰っていたので、釣り人が残したものあるいは釣り人があげたりしているもので食いつないでいる可能性があります。後は誰かがパンのかけらをほると、5mの距離位まで降りて来て食べていました。これを見る限り雑食性の様です。工事現場の音や人を全く怖がっていない様子で、人馴れしているのが強く感じられました。

 カラスとのバトルを遠くと、コンテナの屋根の上でのにらみ合い見かけました。大きさではカラスに大きく負けますが、気の強さでは負けてはいませんでした。コンテナの上でカラスとノドグロモズガラスが一触即発のにらみあい。膨らんで体を大きく見せていたノドグロモズガラスにカラスがひるんだのか、渡り合う事も無くカラスの方が退散しました(画像3)。

 午後になると光の状況も少し改善し、16時位まで撮影を楽しみました。この鳥の前途は険しいものと思われますが、何とか生き抜いて欲しいと思いました。情報を頂いた鳥友さん、こちらが後退して撮らざるを得ない所まで来て相手をしてくれたノドグロモズガラスさんに感謝です。