ラグ棒の話し
その２
前回の続きです。
こういうのも有ります。
これはG10に多く見られるタイプの物で
マイナスボルト状になっており、
反対側にネジが切ってあります。
ケース自体に直接ねじ込んで固定してます。
”準固定バー” ってことです。
このタイプをMWCは追求していました。
いわゆるヴィンテージミリタリー時計
に寄せながらも
バネ棒のように外すこともできますよ〜
って位置付けです。
ところが。。。
これを廃止の方向にしています。
なぜか？
これは精密ドライバーで
簡単に外せそうに見えますよね？
それで多くの方が失敗します。
ネジ山を潰してしまうんです。
１００円均一でも精密ドライバー
は買えますし、中国産の安いのも
多く出回っています。
そのような精度の低い工具を
使ってやってしまうと起こりがちです。
また、ある程度の知識も絶対に
必要なんです。
その辺りの解説は
当店のコラムページに記載していますので
ご一読願います。
また１番の問題は
無事に外せてベルトも交換しました、
ラグバー（ピン）を元に戻して
精密ドライバーで締めました。
これでよし！
と思うでしょ？
これがNGなんです。
このまま使っていると
ラグバーが抜け落ちて
時計が落下 
破損
となります。
これを防ぐためにネジロック（スレッドロック）
を必ず使用しないといけません。
＊透明タイプがオススメですが、この写真は
分かりやすいので楽天から拝借しました。＊
ネジロックを使用せずに
時計が落下してクレームが
多く来ました。
ネジロックを使うように指示
してもやらん人が大半なのよ～
で。。。
それならこの
”準固定バー”は
もう廃止です。
こういう流れです。
またこの準固定式バーでも
日々頻繁に着脱するには不向きです。
必ずネジ山の摩耗など起こって
将来的にバカねじになる可能性も有ります。
ですから生涯で数回とか
にして欲しいですね。。。
（まだまだ続きます。）
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