2023年はとくに音楽業界の著名人が亡くなった印象が強い。

 

坂本龍一さん

谷村新司さん

もんたよりのりさん

櫻井敦司さん(BUCK-TICK)

HEATHさん(X japan)

KANさん

チバユウスケ(THE MICHELLE GUN ELEPHANT)

 

 

 

一昔前の俺は,親から「芸能人の〇〇さんが亡くなったってよ」と言われても,リアルタイムでその方の活動を見ていないから「知らない」としか思わなかったことが多かったけど,この歳になれば逆に,俺らが知ってて親がしらないという方が多い。

 

 坂本龍一さんは「日本を代表する音楽家」と言っても過言ではない程,世界にも多大な影響を与えた。今でこそ一般家庭に普及しているパソコンだけど,YMOが活躍していた頃は「パ」の字も知らないほど無縁な世界だった。その頃から打ち込みサウンドを展開していたセンスは素晴らしい。

 坂本さんが亡くなってNHKで追悼番組があった際,ライディーンが流れたらしく,「それは高橋幸宏作曲だよ」「リアルタイムを知らない世代が番組作っているだから仕方ないよ」というツッコミがSNSで拡散されたらしい。

 

 谷村新司さんは,アリス時代も,山口百恵さんに提供した「秋桜」とかもリアルタイムで聞いてはいないが,モノマネ番組や昔の映像などで見ているから歌は知っている。とくに「秋桜」は,結婚して愛する人へ嫁ぐため,今まで育ててくれた父・母への感謝への思いの歌詞は,この歳になって聞くと涙が出てきてまともに聴けないのよね。「もう少しあなたの子どもでいさせてください」って,当時の女性は「これからは自分を産んでくれてここまで育ててくれた両親よりも,自分が選んだ夫に付いていく」という覚悟だったんだろうなと。

 

 もんたよしのりさんは,俺が小学生の頃に「ダンシングオールナイト」がヒットしていたから顔も名前も曲も知っているし,あのハスキーボイスが特長だったのも覚えている。ただ,この曲以降は不発になってしまって,90年当初だったかな,カツラのCMソングに起用されていて,もんたさんの歌声だってすぐわかった。

 

 

櫻井敦司さん,HEATHさん,KANさんは完全に俺ら世代。

桜井さんは1989年にメジャーファーストシングル「JUST ONE MORE KISS」がヒットし,TVにも出演すると逆立てた金髪,画面に眉をひそめてのガン飛ばしのビジュアルは,当時中学生だった俺らの憧れの1人でしたね。男性で唯一,ロン毛の似合うだったと思います。90年代当初のバンドブームからずっとメンバーチェンジもせず,常に第一線で活躍していた唯一のバンドだっただけに,こんな形で別れるなんてね。しかもわずか57歳ですよ。

 

 

 

HEATHさんは,脱退したTAJIさんの後釜として入ったんだけど,TAIJIさんが凄腕ベーシストだっただけに,加入当初は比較されて大変だったと思う。バンド加入後,「X japan」としての活動があまりなかっただけに,どちらかというとソロのイメージが強い。とくに名探偵コナンの「迷宮のラビリンス」はいかにもベーシストらしい,低音の響きが特長の歌だったし。そういえばYOSHIKIさんが「X japanとしてのニューアルバムの完成度は8割程度」とか2年くらい前に言っていたけど,あれからどうなったのだろう?。HEATHさん遺作だけに,ファンは待ち望んでいるとは思うが。

 

 

 KANさんはご存知,「愛は勝つ」で一躍有名になった。小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」のトレンディドラマ主題歌のヒットにより,徳永英明さんや楠瀬誠四郎さんといった男性ソロアーティストが売れてた時期だったと思う。たしかにだいぶ前に病気になったことは聞いてはいたが,それが原因で60歳での他界は早すぎるよ

 

 

 チバユウスケさんについて思うことは,ミッシェル活動時に防雑誌のインタビューにて,「武道館?,やりたくないですね,つまんなそうじゃないですか(笑)」という発言が印象深い。それだけ強気に生きていかないとミュージシャンは潰れてしまうという話をきいたことがあったが,それも良し悪しかな。この方は食道がんにより55歳の若さで他界。

 

 

今になって思うことは,煙草を好むミュージシャンは多いし,気分転換にはいいと思うけど,ボーカリストにとっては,歌って,煙草吸って,アルコール飲んでという喉の悪循環になっていると感じる。シャ乱Qのつんくさんも声を失ったし,イエモンの吉井さんも「実は喉頭がんだった」と公表していたし。