「JAM」と両A面シングルで発売された曲で、TVアニメ「るろうに剣心」のEDにもなった曲。彼らの好きなグラムロック要素がイントロから出ており、また楽器隊もダンサブルで、ノリを掴めないと上手くコピーできないようなアレンジに仕上がっていると思います。だけど俺的にはあえて詞のセンスに注目したい。

 

 

 どこかにこの意見を書きましたが,「Tactics」とは戦略・戦術の意味であり、それを「男と女」の恋愛における駆け引きで表現している。だから一見すると、全くアニメとは関係ないような歌に思えるんだけど、ご存じのように「るろうに剣心」自体が武士物語。生き残るためには武士にとって「戦術」は必要不可欠な要素。その「戦術」をあえて恋愛観に置き換えて表現した詞が何となく「るろうに剣心」の世界と一致している。

 

 

 

 本来の歌詞は「どうやって女性を口説くか」「どうやったら俺の手に堕ちるか」「その仕草が誘っているのか誘っていないのか」的な感じだけど、その戦略とこのアニメの舞台である武士の戦術というのと引っかけたというか…。そういった柔軟さが吉井和哉さんのセンスだと思います。

 WANDSの「世界が終わるまでは」の解説でも似たような解説をしましたが、こういった「本来の意味」を置き換えてアニメの世界を表現している歌詞が凄いと思います。