2022年9月4日,この投稿をアップしたのですがWikipediaをあまり深く読まなかったせいでかなり訂正箇所がありましたので,再度修正しました(とくに違っていたのは,「分裂後はアラン組とポール組」と記載していましたが,正しくは「アラン組とビルハード組」でした。その他諸々変えてます)

 

 この曲はルベッツ最大のヒット曲であり,今の若い人でも聴いたことある!っていう人は多いのではないでしょうか。俺がこの曲を再び聴くようになったのは,偶然見たこの曲の動画に書かれていた「ある事実が衝撃的だった」から。

 

Wikipediaも含めて解説すると,歌っている映像のボーカルは「アラン・ウィリアムス」という人だが,歌声は「ポール・ダビンチ」という人ということ。つまり,この曲を歌っている当時の映像は全部「本当の歌声とは違う人がボーカルをとっている」ということ。

 

 

 なんでこういうことになったかというと,ルベッツはデビューに向けてデモ録りをしていたのだが,その最中にポールは別のレコード会社と契約したためルベッツに参加せずに脱退,代わりにアランがボーカルとして加入することになった。しかし,この曲のデモ録りのポールの歌声をプロデューサーが凄く気に入っていたため,ポールの歌声のまま発売,それが全世界で800万枚の大ヒットを記録した。その後は一旦活動停止を挟んでの再活動を展開するが,1990年代後半になるとルベッツは分裂,アラン組と,キーボードを担当していたビルハード組に分かれてしまい,法廷闘争の結果,互いにルベッツを名乗ることで合意したという。

 

 

 上の映像は,近年?のルベッツと当時のルベッツが比較できる映像で,日本語訳付きだし,過去と今を行き来できる質の高い編集映像です。みんなお爺ちゃん世代になっちまったけど,それにしても当時の映像ボーカル(アラン)は本当にイケメンやね,声は別人だけどさ(爆)。メンバーもうお孫さんがいると思うけど,アランのお孫さんがこれ観ると「お爺ちゃんの若い頃はかなりイケメンだったんだね」と思うんだろうなぁ。でも「なんで声は別人なの?」って言っちゃいそうだけど。ラストはアカペラになるけど,本人もポールような声になるよう努力したんじゃないかな。

 現代の映像は2000年代だと思われ,若かれし頃の映像も挟んでいるからアラン組と思われる。ただ,最後に書いているけど,バックバンドの3人はアラン組から脱退して新生ルベッツ結成している。

 

 

 当時はポールとポール以外のルベッツメンバーとは仲が悪かったかもね。デモ取りして一緒にやろうとしている矢先,ポールは一人で別のレコード会社と契約しちゃったんだから。残ったメンバーはさぞかし「裏切られた」と思っただろう。だけどアランを入れてデビューしたらルベッツの方が大ヒットしたんだから「ほれみろ」とポールに言いたかったであろう。でも一番ジレンマを感じていたのはアラン本人だったと思う。この曲のヒットでテレビ出演する際,「このまま自分が歌っているフリしていいのか?」ってね。

 下の映像はこの曲のPVで,「洋楽オススメ曲」で紹介した際,「ボーカルはイケメンだけど,どこか視点が定まっていない」と書いたけど,「歌っているフリ」の件を心のどこかに感じていたのかもしれない。セカンドシングルからはアラン本人の歌声になっているらしいが,たしかにこの曲と歌声が違うんだよね,そんな経緯もあってかこの曲以降,ルベッツはヒット曲に恵まれなかった。

 

 

 

 こちらは「SUGAR BABY LOVE」の本当の歌声であるポールダビンチの当時の映像。聴いてみればたしかに歌声が同じだし,どこか「SUGAR BABY LOVE」に似たメロディだなと思った。ちなみに分裂後のビルハード組にボーカルとして一時期参加していたそうだが,アラン組からの申し立てにより脱退したとのこと。ポールが別のレコード会社と契約していなければ,ポールの人生は随分違っていただろうに・・。

 

 

 

 先述したようにアラン組とビルハード組と分裂した後,2019年アラン組からアラン以外のメンバーが脱退,その脱退組で新生ルベッツを結成したそうである。アラン組は殆どがオリジナルメンバーだっただけに残念。なのでこの映像は誰なのかさっぱりわからん,みんな歳喰ってるからさ(笑)。ボーカルの顔からしてアラン組ではないと思うのだが,ビルハード組なのかアラン組から脱退した新生ルベッツなのか・・。

 

 

 ちなみにルベッツのセカンドシングル「TONIGHT」以降はアランの本物の歌声とのこと。この映像の2:25秒後のドラマーの囁きにわざと魅せられたあと,「冗談はやめろ」と真顔になるのが面白かったりする。