●Murami Guitar Channel

 

 この子の年代から察するに多分,お父さんやお母さんがBOOWYを聴いていたから彼女もBOOWYに興味をもってギターカバーしているのかなと思う。こういったBOOWYの現役世代を知らない子達がBOOWYをカバーしてくれるとホント嬉しいし,それだけBOOWYって世代を超えて愛されている,凄いバンドなんだなって改めて思った。残念ながら何故かフル演奏しないのが惜しいところ。そこまで演奏出来て途中で辞めるのは勿体ないよ,学業で忙しいかもしれないけれど,是非ともフルで演奏してくれると嬉しいな。

 それとリバースヘッドのギターを選んでいるところもいいね。見た目はおとなしめの子に見えるけど,「実はギターはこだわっている」みたいな,アクセントがあるところもいい。さらに言えばサスティナー(音を伸ばす棒)付きのギターなのも好き。

 

 

「DREAMIN'」

 BOOWYの代表曲の1つ。マキタスポーツさんも熱心に語っていて俺も同感するんだけど,この曲について毎回思うことは「Oh yeah I’m Only Dreamin’」のコード進行(C→G→G#→A)の「G#」の流れの気持ちいいこと。ここのアクセントがあるから今でも愛されている楽曲だと思う。

 ギターの音を聴いてみると,「いつかのBOOWYライブ映像の布袋さんの音を意識してる」ってわかる。単にコピーするだけじゃなく,音色までちゃんと考えてるというかね。イントロはほとんどフレット見てないし,すぐコードを抑えれるのもそれだけ練習したってことですね。余談ですが,この服装と少し口を開けながら弾く姿が好きです(笑)。

 

 

「B.BLUE」

  こちらもBOOWYを代表する中の1曲で,どうやらカキコのリクエストによりカバーしたみたい。たしかにBOOWYカバーするならこの曲もカバーしてという気持ちがわかる。PVを含め,BOOWYのカッコよさを一番,表している曲なんじゃないかな。

 今見ると,まだ投稿して間もないからか,凄く緊張して弾いているのがわかる。残念ながらイントロからではなく,ギターソロからのカバーなんだけど,こちらもサビ以降はあまりフレット見ないで弾いているんだよね。エフェクト使って要所に歪みを入れているのだそう。俺はベースだったからその辺の聞き取りがわからない。

 

 

「MARIONETTE」

 テレキャスギターで限りなく布袋さんの音に近づけているのもいいし,ギターソロでは布袋さんがサスティナーで音を伸ばしているのに対し,オリジナルフレーズで弾いているのも偉いなぁって思う。謎なのは,そのサスティナーが付いている愛用のピンクモデルではなく,サスティナーの付いてないテレキャスで弾いてるところ。オリジナルフレーズを入れたからあえてサスティナー無しのモデルで弾いたのかな。音は1つ1つを丁寧に弾いてるから音の抜けが良くて聴きやすい。

 

 

「BAD FEELING」

 BOOWYをカバーしたいと思う人の殆どが,1度は「このイントロのギターフレーズを弾きたい」と考えるであろう曲。そのフレーズをきちんと音のツブを揃えてキレイに聴かせてるのがいいですね。ちなみにオケのアレンジはBOOWY時代ではなく,布袋さんがソロカバーした時のアレンジになっている。BOOWYに興味ない人から見れば「同じフレーズじゃん」と思うかもしれないけれど,このニュアンスが難しいのよね(ギター弾いてない俺が言うのも変だけど)

 

 

「Dear My Friend」

 Every Little Thingのヒット曲のギター&ボーカルカバー。むらみさんの歌声も聞けるお得な映像ですね(笑)。途中でキーが変わって更に高音になるのにちゃんと声出ているから上手い。ギターカッティングとソロも見とれてしまいますね。それにしても,この曲もむらみさんが生まれてない頃の曲じゃないかな。90年代の曲って,今の若い人にも受け入れられているので,その時をリアルタイムで聴いてた俺は(音楽に関して言えば)幸せなのかもしれないなと思う今日この頃だけど,俺も東京に生まれていればバンドだってやっていたと思うし,音楽にかかわる仕事をしていたのに。