新型コロナウィルス感染により,お笑い界で常に第一線で活躍していた志村けんさんが亡くなった。 皆さんもだと思うが,俺も未だに信じられないでいる。

 

「土曜夜8時の視聴率戦争」

https://ameblo.jp/unlimited-rock/entry-12528758096.html

 

 思い起こせば20年近く前,たしか「大黒摩季さんは存在しない(架空の人)」という噂が突然流れたと頃だったと思うけど,「志村けん死亡説」というのも流れ,その頃,ドリフが一回復活したのを覚えている。そのコントの最中に,加藤茶さんから「だからオマエは死亡説が流れるんだよ(笑)」と言われてズッコケた志村けんさんが忘れられないし,その場にいたお客さんも視聴者も大爆笑したのを覚えている。

 

 今頃,天国でまた,いかりや長介さんの弟子をしているのかなって思うと泣けてくるんだよな。「何で高木ブー,仲本工事,加藤茶より先にオマエがこの世界に来るんだ」と怒られてそうだなと思うと,切なくなる・・。

 

 

 このネタを作っているとき,ふと,ものまねタレントのコロッケさんが志村けんさんのことを言っていたことを思い出した・・。

 

 

 「バブル真っ只中だった90年初期,ものまねタレントは必死だったよ。月1でものまね番組が組まれるし,周りは俺と栗田貫一さん,清水アキラさん,ビージーフォー(グッチ裕三さん&モト冬樹さん)の4人を「ものまね四天王」で祭り上げられてるわで大変だった。だって簡単に人の声ってマネできないでしょ?。それを月1で新ネタを作って披露しないといけないし,「四天王」と言われる分,視聴者や皆の期待に応えないといけないわけだから。

 それにものまね番組のオンエアは2時間ぐらいだけど,実際の収録は衣装着替えやメイクに凄く時間かかるから丸一日かがり。だからスタジオに観覧に来ているお客さんが飽きないよう,要所要所にダチョウ倶楽部とかが体を張った芸を披露したりしてるんだよ。このご時世,カメラが回っていないと手を抜く芸能人が多い中,ダチョウ倶楽部はオンエアされないのを承知の上で,体を張った芸をやっているから大したもんだよ。

 

 

 

 そんなある日,あまりにも収録時間がかかり過ぎるから「一人持ちネタ2分以内」という指令が番組プロデューサーから下り,そんなの無理だと言って1回,それを無視して5分ぐらいやったのよ。そしたらその直後から番組から降ろされてしまい,それ以降どんどん仕事が減ってしまって一時期干されてしまったのよ。そんなときに暖かい手を差し伸べてくれたのが志村けんさんで,「仕事ないんだったら俺の番組に出てよ」って。それからまた仕事が少しずつ入ってくるようになったんだよ」って。

 

 志村さん自身もかつて,ドリフターズの付き人になったけどあまりに辛くて途中で脱走し,普通のアルバイトをしていたけど,やっぱり芸人になりたいと再度付き人を志願。長介さんは「勝手に脱走しておいて何戻ってきてんだ?」的な態度だったらしいが,加藤茶さんの押しもあって再度付き人として採用されたらしい。そんな過去を経験しているから,豪腕番組プロデューサーの圧力で干されてしまった芸人達を助けたのだろう。いくら豪腕番組プロデューサーがNOと言っても志村さんの地位が上だからね,「俺が出演を認めてんだから良いんだよ」って。