“昭和45年~50年生まれのバブル未経験世代に送るCDマガジン「30-35」”
 その第1弾として「もう1回バンドやろうぜ」が2005年4月に発売され、当時のオリコンで第17位に入る快挙を成し遂げた。その売れ行きをレコード会社もほっとくわけにはいかず(笑)、第2弾が同年8月に急遽発売されることになった。 
 第2弾が発売されたことも嬉しいけど、何より「第2次バンドブーム時代に流行った曲をまた聴きたいと思っている人が、俺以外にも沢山いるんだな」という事のほうが嬉しかったですね。じゃなきゃここまでランクインされるハズがないんだから…。

 


 

 さてこの「続・もう1回バンドやろうぜ(以下:第2弾)」なんですが、俺的な評価をすると、結構マニアックな選曲になっていますね。もちろんプリプリやジュンスカといったメジャーなバンドも収録されていますが、ミンクスやプライベーツといった、ロック雑誌を読んでいないと知らないアーティストも収録されています。俺自身もミンクスやプライベーツは、名前は知っているけど、曲は全然聴いたことはなかった。

 

 でもね、この第2弾を発売するにあたり、やっぱり「レコード会社の壁」というのが抜けきれないんだなと思った次第でもあります。何しろバンドブームを巻き起こした張本人達である「BOOWY」が収録されていない。俺達の世代では100%「BOOWYがバンドブームを巻き起こした」と答えるであろう。にも関わらず収録されていないのは確実に「東芝EMI」との壁である以外、何者でもないと思う。

 

 BOOWYだけではない。 THE BLUE HEARTS、爆風スランプ、THE FUSE、BY-SEXUAL、PINK SAPPHIRE、COMPLEX、AURA等、それに今回は見送られたBUCK-TICK、ZIGGY、PERSONZ、LINDBERG、今回初収録となったBARBEE BOYS、KATZEも、バンドブーム時代にあれだけ疾走したバンド達がたった1曲だけの収録では足りなすぎる。仕方なしに「ブックレットでアーティスト紹介」といった苦肉の策とも言える方法で載せてて、なんか中途半端な内容なんだよね。

 

 
 こういう企画だからこそ「レコード会社の壁」を無くしてもらいたいんですよ。俺らの世代の人はこういう曲を聴いて育ってきたんだよと、堂々と胸を張って後世に自慢できるアルバムになると思うので


 

1.プロローグ
  このアルバムの趣旨を説明しているモノ。「好評にお答えしまして第2弾」とのことで、前作が大好評だったということが判明。


 

2.19Growing up - ode to my buddy - (PRINCESS PRINCESS)
 この曲も「diamonds」同様、彼女らを語る上では欠かせない楽曲で、アイドルから脱皮すべく、バンドサウンドを重点に置いたサウンドになっている。メロディも好きなんですが、個人的には要所要所にあるキーボードの音色が凄く印象深いですね。いいアレンジだなって思います

 

 


 

3.歩いていこう(JUN SKY WALKER(S))
 彼らの人気に火が付き始めた曲。徐々に押し寄せてくるバンドブームを象徴するかの如く、8ビートを主体としたロックナンバーで、「WOO WOO WOO~」のコーラスが、当時の彼らの勢いを感じますね。


 

4.MAY BE BLUE(UNICORN)
華麗に流れるイントロのキーボードが印象的な楽曲で、初期ユニコーンの代表曲として、あまりにも有名な曲…というか有名すぎる曲(笑)。
 とある雑誌にて「この頃の民生氏は、たいして忙しくもないのに、一人前に“仕事と女の両立を悩む男”を歌っている」と載っていたが、彼だからこそ許せる文章であろう(笑)。でも「泣きのメジャー7コードで世界を征服できる」という安易が考えでこんな名曲が生まれるのだから民生さんのセンスは凄いというか・・

 

 


 

5.パッシュ(THE MINKS)
 ミンクスというバンドは知っていたが、曲は聴いたことはなかった。「俺はロックンロールって言葉が好きでさ、だからアルバム名もロックンロールレコードって付けたんだ」とインタビューで語っていたくらい硬派なイメージがあって、革ジャン姿のライブ写真とか見たことがあったんだけど、それとは裏腹に軽快なナンバーだったことにビックリ。


 

6.なんだったんだ7DAYS(BARBEE BOYS)
 「男女のツインボーカル」という異色の組み合わせで活動していた彼らも、バンドブームを語る上で、忘れてはならないバンドの一つ。作詞作曲の殆どを手掛ける「いまみち ともたか」氏はとにかく独自の視点を持った人で、このタイトルからしてもわかるように、他人が使わないような詞をよく書いていました。

 

 


 

7.故郷便り
   あんまり面白くないので省略


 

8.Rasberry Dream(REBECCA)
 どちらかというとロックというよりかは、ポピュラーソング的な匂いを感じるこの曲。イントロのディレイを効かせたギターと、ピアノソロが結構好きですね。 クセのあるNOKKOさんの歌声は、当時アイドル全盛期だった邦楽界では賛否両論だったようで。