前のアルバム「4/4 I’ll~」は買ったけど、そんなに聴かなかった…。それがクレイズに対する俺の「答え」となってしまった。 次に出したアルバム「SPIRAL」とミニアルバム「SLICK」「CORE」は買いたいという欲求すら生まれてこなかった。祐さんファンにとっては一番楽しんでた時期だったでしょうね。
 

 確かミニアルバムに関しては「当初1枚にするつもりだったけど、2枚に分けて発売した方が面白いのでは?」という理由だったらしい。確かに彼らはミニアルバムというのを「BEAT SO LONELY~」1枚しか作っていないから、面白いアイデアだなとは思ったけど、その分、いつもより高いんですけど(笑)。

 

 

 その後、クレイズ結成10周年プロダクツ第1弾と題してベスト盤「Nil TO Hero」をリリースすることを知る。俺は、祐で歌い直した曲もあったし、ベスト盤ということもあって買ってみた。個人的には意外な選曲という部分もあるけど、それは人それぞれの考えがあるので仕方ありませんよね。でもまさかこの後、祐さんが脱退するなんてメンバーは考えもしなかったでしょうね…。何しろ10周年プロダクツとして、今後もいろんな企画があったのに全て中止になったんだから。

 

 本当かどうかはわからないけど、この当時のウィキペディアによると「哲さんがシャレでラルク・アン・シェルのHONEYを演ろうよと言ったことにより、ラルクが大嫌いだった祐さんが反発、一気に溝が出来てしまい、修復不可能となって脱退した」との事。まぁ…今のラルクには、かつて祐さんと一緒にバンドを組んでいたYUKIHIROさんがいるのがネックだったのか。(最近はこの部分はカットされて載っていません)


 

Disc-1
「ARMY -Peace db Mix-」
 シングル「TRUE HEART」のカップリングバージョン。哲さんの好きなスクラッチ効果音が追加され、ヤバイという歌詞の部分に放送禁止音が入っている。アルバムよりさらに危険な香りを持つモッシュビートに。祐クレイズが好きな人にはたまらない1曲ではないでしょうか


 

「I don’t like BACKSTREETBOYS」 <新録音>
 オリジナルは鈴木慎一郎さんが歌っていたんだけど、その時は1音下げチューニングで録音されていた。今回、祐さんのボーカルに伴い演奏も含め全て録り直したもの。この曲はAメロとサビしかない「世の中へのF**K SONG」で、祐さんが歌う事によって更にこの曲の毒素が増加した感があるものの、サビの歌声はちょっと嫌…普通に歌った方が好きになったんだけどな。
クレイズは「THE GROTESQUE HITS」から楽器隊の音がかなり変わっているので、1曲目はそれ以前、この曲それ以降なので、明らかに1曲目と2曲目以降の音のバランスが違いすぎる。それがこのアルバムの欠点だと思う。


 

「I LOVE YOU」
 アルバム解説「THE GROTESQUE HITS」参照
 ライブ映像。ツアー中だったこともあるだろうが、声があまり出ていない。ニコ動画でもこの映像があるんだけど、約1分16秒後、サビを自分で歌い始めたところ、「ものまね大会ではありません」と書かれる始末。

 

 

 

 
「Assault Syndrome」
 地を這うような感じの曲。俺的には一郎さんが作った曲にしては「印象的なメロ」がないような気がする。楽器隊の音は激しくて良いし、祐さんの唄も詞にあったちょっと怪しい雰囲気が出てたんだけどね。


 

「アヂト」 <新録音>
 どうやら非売品CDとして配布されていた曲らしい。イントロは明るい感じで進むけど祐さんのボーカルが入るとパンクになるのが、いかにも祐クレイズらしい。この曲も祐クレイズの好きな人にはたまらない1曲だと思う。


 

「ALONE」
 これは祐クレイズのシングルの中で一番好きですね。詞もジキル時代を思わせるような「弱い男」の詞なので結構好きです。楽器隊のアレンジも優秀で俺的には是非コピーしてみたい1曲。このアルバムの中でも1番好き。

 

 



 

「with you」 <新録音>
 オリジナルは藤崎さんボーカルで、クセのあるドラムアレンジをしていたけど、この録り直しバージョンはシンプルなアレンジになっている。感情たっぷりに歌う祐さんだけど、藤崎さんの歌った曲は誰が歌っても「藤崎以上にはならない」感が拭いきれない。
 何処かのサイトで「祐はジキル解散後に七色の声を失ったボーカリスト」と言われていたけど、それもわかるような気がする。ジキル時代だったらこの曲も歌いこなせていたと思うけど、今はやっとこさ高音が出せた感じで歌っている感じがする、なんか痛々しい。


 

「OWN WAY OWN LIFE」 <新録音>
 飯田成一さん作詞作曲という珍しいクレジットであり、彼が作曲したのにベースリフから始まらないというアレンジも珍しい。オリジナルは鈴木慎一郎さんが歌っていた。楽器音が良くなったという理由もあるが、この録り直したバージョンがいいね。さすがは成一さん、メンバーの中で一番長く祐さんと一緒に活動しているだけに祐さんのクセを把握したテンポですね


 

「傷」 <新録音>
 オリジナルは藤崎ボーカルで、かなりのアップテンポナンバーだったが、祐バージョンではしっとりと歌うバラードバージョンになっている。多分オリジナルのままでは祐さんが歌い切れなかったという判断だったのかもしれない。「FILM DECADE1995-2005」にこの曲の歌入れをしている祐さんがあったけど、バラードになったとはいえ、祐さんがかなりツラそうな表情で歌っていた。アップテンポだからこそ生きる歌だったし、この曲も前途した通り藤崎にかなうヤツはいないと思う。


 

「君に逢いたい」
アルバム解説「THE GROTESQUE HITS」参照
「交錯」
アルバム解説「craze」参照


 

「GOLDEN FLOWERPEOPLE」
仲良くジャカジャカ演奏している感じの曲だけど、俺的にはそんなに印象に残らない曲



 

Disc-2
「午後9時の太陽」
 アルバム解説「4/4'll b unknown」解説参照

 

「THANK YOU MY FRIEND」
 久々のスローテンポなシングル曲。サビが結構好きだけど、そこまで聴くのがじれったくて途中でスキップしてしまう1曲(笑)

 

「Japanesque」
 祐さんの特色を生かした「ニヤリ」とするナンバーだけど、俺にはちょっと向かない曲

 

「JAPS」
 やっぱりいいねぇ…この祐バージョンは」と思わず言いたくなりますね。ギターもドラムも五月蠅いくらいにハードになっています。ベースはさらに暴れているし、途中でアソビ感覚のフレーズも入っています

 

「Stay A Boy」
 アルバム「THE GROTESQUE HITS」参照

 

 


 

「すばらしき明日へ」
 ド頭に「1,2,3,4」のカウントまで入っているので、スタジオライブ感覚で録音したのではないでしょうか。それくらい彼らはまとまっていたという感じでしょうね。でもこの曲も俺的にはちょっと好きでないかな…祐らしい歌い回しと歌詞ではあるんですが。この曲よりかは「THE GROTESQUE HITS」に入っている「Luv Song」の方がいい。


 

「刹那夜」
 瀧川節の入った入魂のバラードとでもいいましょうか。夢追い人を彷彿しますね。もの寂しく歌う祐さんの歌声も良いし、アレンジも良い。
 


 

「0911」
 アルバム解説「4/4'll b unknown」解説参照

 

「baby punks 2000」
 祐クレイズはここから始まったという印象が強い曲(実際そうだけど)。それでいてライブで練られた複雑なアレンジと祐さんの表現力は、長年の経験がないと出来ない技です。 
 俺的には聴けば聴くほど好きなる曲でもあります。オリジナルとは雲泥の差があり、圧倒的にこの祐さんバージョンがイカしてます。

 

「FEELING」
シングルのカップリングでしか聴けない曲。このコメント書きの為に何度か聴くけどどうしてもコメントが浮かばない。

 

「MY SELF」
  アルバム解説「THE GROTESQUE HITS」参照

 

「未来へ向かって」
 この曲を最後に持ってきた意図は痛いほどわかる。とりあえずデビュー10周年、このアルバムで一区切りしたけど、これからもまだまだ突っ走るぜ!というメッセージがあったハズである…。なのにその直後のボーカリスト脱退…しいては気持ちが空中分解してバンド自体が解散となってしまう…。彼らの演奏力と行動力についていけるボーカリストはこの世にいないのか…。