2008年9月に投稿した分です。2012年現在、こうやって読み返してみると、北京オリンピックはこんなことあったなと。殆ど忘れていましたね、特にスピード水着の「レーザーレーサー」なんて久々に聞いた単語ですな。だから当時書いてて良かったよ。
 

 2008年にあった北京オリンピック。毎回思う事なんだけど、オリンピックって結構前ふりというか、話題となる期間が長すぎてしまい、いざオリンピックが終わると「あっという間に過ぎたな」と思う。

 

 

・聖火リレーの妨害
 世界をまたにかけ、何ヶ月間もかけて聖火リレーをしていましたが、各地で暴動が勃発。当日になっランナーが走る場所を変更したり、膨大な警備員を配置しながらも全ての大陸を走った聖火。日本においても一触即発状態の場所があったみたいで、警察官、警備員もいい迷惑だったと思います。



 

・スピード社の水着「レーザーレーサー」
 海外で、スピード社製の水着を着用した選手が続々世界新をたたき出したのを受け、日本の水着メーカーもあらゆる技術を駆使して新しい水着を制作したものの、スピード社製の水着にかなわず、水泳協会も提携している3社以外の水着着用を許可した。良い言い方をすれば「最善の方法を取ったし、メーカーも結果が全てだということで協会の意見に従う」ということで、何の問題も起きなかったけど、悪い言い方をすれば「水着が悪かったからという言い訳をさせない為」でもある。



 

・柔道は過去最低のメダル数
  柔道は日本国技だからメダルは確実と言われていた。確かにメダルは取ったものの、(2008年当時で言えば)ここ数回のオリンピックでは過去最低のメダル獲得数だということで、各分野でいろんな物議を醸し出している。でも専門家からすると「ここ数年のオリンピック柔道は、本来の日本柔道ルールから変わってきている」らしい。柔道専門家じゃないから、どこらへんが変わってきているのかわからないけど、日本以外の国がメダルを取れるような柔軟なルールになっているらしい。 平等さからいうと正しい選択かもしれないが、それでは本来の柔道の意味がないと思う。本来の柔道じゃないのに「俺は世界一の柔道家」と言っていいのだろうか。



 

・女子ソフトボール
 やはり上野由岐子投手につきますね…。準決勝からの3試合で合計413球投げたんで注目の的になるのは当たり前ですが、少しは他のメンバーにも目を向けていただきたい気もします。上野さんだけで勝てたのではないですから。一番印象深いのは、やはり豪州との対戦ですよね。今でもハラハラしながら観てたのを思い出します。



 

・バレーボール
  終わってから言うのもヘンですが、バレーボールって予選で盛り上がり過ぎてると思うんですよ、正直いって。 盛り上がる気持ちもわかるんですが、外国人との背の高さとジャンプ力、そして腕の長さがそのままブロック力となる…。そういった「日本人と外国人との人間の作り(「作り」という言い方もヘンですが)」がどうにも出来ないハンディなわけで。
  俺は正直言って、オリンピック出場は良かったとしても、予選でボロ負けしそうだと…ボロ負けするくらいなら「あと少しで出場を逃した」くらいの方が良かったかなって思ったりもして。かなりの美意識的な表現だし、頑張ってる人には申し訳ないけど。 
 みんな一般企業で仕事してるのですから、オリンピック出場が決まると、仕事よりもオリンピックへの練習が優先されるワケで…。そうなると他の同僚に仕事のしわ寄せがくると思うんですよ。細かい事言ってんじゃね~よと思うでしょうが、現実問題ですから。



 

・北島康介選手、吉田沙保里選手2冠の金メダル
  北京に行く前、とあるイベントで子供から「“金メダルを取る”とか好き勝手な事言っいてるが…」という質問にあって、観客から大爆笑を浴びた北島選手。以前、強化合宿の映像を見たのですが、1回泳ぐたびに脈拍数の計測や採血をしたりと。それにより練習メニューを変えて、常に体にベストな鍛え方をしていた。その血のにじむような努力の結果が金メダルですよ、アテネにつづいての金メダルですから8年間世界一ってことですよね…、これは並大抵のことじゃないですよ。

 

 また「今度も金メダル確実」という日本国民が期待しているというプレッシャーにも負けずに、本当に金メダル取った精神力は物凄いと思います。

 

 吉田沙保里選手も同じで、練習風景を見たことはないので詳しく書くことは出来ませんが、団体戦とは言え、連勝が止まった事が相当なショックだったらしく、「あの悔しい思いはしたくない」と部屋に「吉田沙保里、連勝記録ストップ」の新聞記事をわざと貼って、毎日闘志を燃やしていたらしいですね。ただ、吉田選手が金メダルを取った時よりも、江頭2:50分が写っていた時の方が(瞬間)視聴率が良かったというのが何とも…(笑)。


 

・水泳の決勝はアメリカTV局に合わせた時間帯で
  水泳の決勝は北京の現地時間でいうと朝11時ぐらいだったらしい。もちろん地元北京の人達から「どうして、盛り上がる決勝を朝にするんだ?」という声も聞こえたらしいが、実は、時差の関係で北京での朝11時頃がアメリカでは「昨日の夜7~8時」のゴールデンタイムだったからだ。 その為にアメリカTV局1社で946億円もお金を出したとか…そりゃそんだけお金を積まれたら時間帯をあわせるよね。日本のテレビ局もNHK・民放全部合わせても110億ぐらいお金出したらしい。



 

・マスコミの騒ぎすぎ
 これは今回の事だけじゃないし、スポンサーもお金払ってる関係上、ある程度視聴率を取りたい…話題を集めたいというのも理解出来るのですが、マスコミも少し騒ぎすぎた部分もあるんじゃないかなって思います。
 「メダル確実」と前評判で言われていたから、バトミントンのオグシオ、マラソンの野口みづき、そしてシンクロ…。だけどメダルに届かなかったと。特にマラソンとシンクロは「これまで?回連続してオリンピックメダルを獲得しています、今年もメダルと取って連続記録を続けることが出来るかが見所です」って、そんなこと言わなくてもいいじゃんと思う。連続取ろうが取らないが別にいいじゃない。そういうこと言うから余計に選手にプレッシャーがのしかかると思うんですよ。



 

・フェンシング
  ファミコンを買ってあげるからという理由で始めた少年が、銀メダルを獲得した太田さん。しかしフェンシングに夢中になるあまり、(2008年当時は)未だ無職なのはかわいそうですね。
  今はTV取材が殺到してて、出演料が入ってくると思いますが、うかうかしてられないのが本音だと思います。 しかし男性アスリートがスポンサーを見つけるのは結構難しいかもしれませんね…。



 

・星野JAPAN
 やっぱりGG佐藤のエラーが痛かったなぁ…。あれがなかったら流れが変わっていたかもしれません。でもあれだけ国民のプレッシャーを浴びていたから緊張しないワケがない。そう考えるとそのプレッシャーに負けない北島選手の精神力は凄いと改めて思った次第です。

 

 ところで、俺はちょっと不満に思うことがあって、例えばサッカーの国際試合?という時は、海外のクラブチームに在籍している選手が参加しますよね?。なんで野球は大リーグ所属の日本人選手を招集する事が出来ないんでしょうか?。契約上とか、五月蠅い法律とかあるから出来ないんだるうけど、ハッキリ言って…
 「サッカーと比べると、なんてメジャーリーグは懐が狭いんだ?」を感じましたね。 そんな細かい事を言ってんじゃねぇよってね。