おはようございます。
投資家視点から経営分析コンサルを行う藤田泰介です。
今朝の日経に、
NISAをきっかけに「投信が長期運用志向になる」と出てました。
こうした流れをきっかけにファンドマネジャーも長期志向になるのでしょうね。
いい話です。
長期で価値を創造できる会社が優先して投資されることになるでしょう。
ビジネスと経営がしっかりした会社を選んでくることになりそうです。
株価の動向で売買を繰り返すという投資スタイルは、おそらく減ってくるでしょう。。。
さて、前回は「長期集中投資家」が「経営分析する」理由を話しました。
そして、その必然の結果として、銘柄数が絞られた「集中投資」になると話しました。
今日は、長期集中投資家が会社を見るときのポイントを話します。
長期集中投資家が会社を見るときのポイント。。。
それは、
ズバリ「経営力」です。
では、
「経営力とは何?」か。。
それは、
「資本を活かし切る力」です。
会社には様々なステークホルダーが資本を供出しています。
社員は、時間・能力・やる気という労働資本、
取引(仕入)先は、商品という信用資本、
銀行は、貸出という信用資本、
株主は、期待と金銭という資本、
を提供しています。
これらの有形無形の資本が経営者に委ねられるのです。
これらの資本がムダに使われることなく、お客様の喜びとなるよう最大限に活かされる。
そして各ステークホルダーに最大のリターンが返ってくる。
それを長期集中投資家は望んでいるのです。
それが企業が長期にわたって価値を提供し続ける大前提だからです。
「与えられた資本を活かし切ることで、会社の価値は上がり続ける」
「資本を活かしきる」力。
これを財務的に表した数値がROEです。
日本語で言うと、
株主資本利益率です。
つまり、拠出された株主資本に対して、どれだけ利益が出たかを測る指標です。
これは株主目線のものですが、実はROEを高めることは他のステークホルダーの資本効率(資本に対するリターン)を上げることにもなるのです。
社員が拠出してくれる貴重な時間に対して相応な給料やボーナスはもちろんのこと、生きがいややりがいというリターンを提供できなければ、会社はいずれ綻び、ROEの低下を余儀無くされます。
(社員に対するROE)
取引先が拠出した商品を、会社がもっと高い価値を付加できなければ、取引先の信用は無駄になります。無駄になればROEは下がります。
(取引先に対するROE)
銀行の信用も同様です。銀行から借り入れた資金で投資した資産が収益を生まなければ、銀行の信用は無駄になり、ROEは下がっていきます。
(銀行に対するROE)
そう、長期集中投資家は資本がムダになるのを嫌います。
それが誰が拠出したかは関係ありません。
経営者が託された「資本を活かしきる」こと、
それが、長期集中投資家の最大の注意点なのです。
