私たちが食べている野菜には 農薬が使われています。
どんな農薬が使われ その影響がもたらす懸念される安全性などを教えて頂こうと
科学ジャーナリストの天笠啓祐さんに ご講義をお願いいたしました。
◆農薬
効率よく作物を育てるのに 妨げになる「虫」「菌」「草」を殺すことに役立つ物質が
農薬です。
その薬剤で農家の方々が健康を害し大きな問題になり 低毒性とされる殺虫剤(ネオ
ニコチノイド系)と除草剤(グリサポート系)が登場しました。
◆農薬の再評価制度が導入される
農薬は 毒性評価のデータなどを審査し登録されて使用が可能になります。
毒性評価データは客観的なデータではなく あくまで農薬メーカーが提出したもので
す。
また 3年に1回の再登録も再評価なしでした。が、批判を受け2021年10月から登録
されている全農薬の再評価を実施することになりました。
◆グリホサートとネオニコチノイド
最初の評価は 除草剤グリホサートと殺虫剤のネオニコチノイドです。
☆除草剤グリホサート
農作物・ゴルフ場・校庭など広い範囲で世界中で使われています。
発がん性だけでなく 腎・肝臓 神経系への影響があるという研究結果があります。
☆ネオニコチノイド系農薬
日本で広く使われている殺虫剤です。
強い神経毒性を持ち ミツバチの減少を加速させたと世界で 大きな問題になりまし
た。
◆有機フッ素農薬が新登場
近年開発の農薬の半分以上が 有機フッ素化合物で危険性を指摘されているPFAS
(ピーファス)を含むとの調査があります。
PFASは 結合の強さから 効果が長続きするため散布回数が減り低農薬と認知されが
ちです。
ただ 新登場のこれもネオニコチノイド系農薬でありPFASでもあります。
◆なぜ?日本はグリホサートの基準を緩和
2017年3月に グリホサートの残留基準値を多品目で緩和しました。
企業活動を優先するために 規制を甘くしているようです。
パン作りに適している北米産の小麦を使う 製パンメーカーのパンから グリホサー
トの残留検査結果が出ています。
農薬の9割が輸入頼りなど まだまだ様々な問題を含んでいるというお話し
もあり どのように対策をすればよいのか不安になります。
受講の皆様から
・思っていた以上に危険なことが分かり 農薬の影響に恐怖を覚え使用を避けたいと
思った。
・分かり易く理解でき 大変参考になった。
・難しい問題もあり 更に勉強したいと思った。
・30年程前と変わっていないことと PFASに変わったことは衝撃だった。
・また 講座を企画してほしい
などの感想を頂きました。
除草剤・農薬の安全性への疑問点 ミツバチの減少が何故問題なのかなど詳しく
「まちだ消費生活センターだより」に掲載しました。
ぜひお読みください。
身近で大切な問題なのに 規制がゆるいのには不安が生まれます。
色々教えていただく中で 私たち消費者が出来ることとして
「輸入品だよりになっている強力粉を使ったパンの残留農薬の数値は 基準値内とは
言え不安が残る。しかし 近年は北海道など小麦の生育に適した地域での生産が可能
な品種が出来 国産小麦でつくられたパンも増えている。国産小麦の育成時期が海外
とは違い冬なので除草剤を殆ど使用しないため 国産小麦で作られたパンの残留農薬
は痕跡程度」とのお話しもありました。
国産小麦で作られたパンの価格は少し高いですが 選択して私たちが求める安全性へ
のニーズの高まりを メーカーに伝えたいと思いました。













