『保育は人 保育は文化 ある保育園民営化を受託した保育園の話』
著者 平松知子
薄い本であっという間に読んでしまった。
でも、前半から涙が出そうになる話がいっぱいあり、本を閉じて一息つくことが多かった。
名古屋市で初めて公立保育園が民営化される際に、「民営化反対」を唱えながら受託園として手を挙げた社会福祉法人の園長先生が書いた本。
「民営化なんてしちゃいけないんだ」とこの園長は言う。
「民営化をしても保育の質は変わりません」と再三保育課は呪文のように言い続けていたけど、
人が変わるのだから保育は変わるに決まっている。
でも、「本当に変わらないのか?」と父母はひたすら不安に思い。
「変えちゃいけない」と受託園側はこどもと父母の想いを守る為に、必死で引き継ぎを受ける。
保育課の言う”保育の質”は、職員の配置基準や保育料の話。
でもこの園長先生は言います。
保育の質はその園が継承してきた文化であると。
それを引き継ぐということは、「良い保育をすればいい」というものではないということ。
民営化は、される側も受託する側の職員も傷つき。
どちらの親も不安に思い。
どちらの子供たちも、大好きな先生と別れなければいけない。
みんなつらい想いをすることなのではないかと思う。
こどものことを思い浮かべながら、もう一度、民営化するということはどういうことか考えたい。


