斉藤祐一です。


「キンジテ」について書きます。


僕の台本の書き方は「こういうシーンをやりたい」というのを溜めて行って一つの作品にする事が多いです。

頭の中にばらまいてある「こういうシーン…」というのが、何かのはずみでつながるのを待っています。

それを繰り返して一つの物語になるのを待っています。


「キンジテ」でのそのはずみは、とあるAV女優さんのインタビューでした。


沖縄のホテルでスタッフと酒を飲みながら語るAV上優さんの言葉に、

僕は狼狽し、恥ずかしくなって、自分は演劇やめて就職すべきだと思いました。


その女優さんはとっくに引退。

僕は就職せず、潔くなくての結果が今回です。


うん、そうだ。「キンジテ」は潔くない話なんだと思います。


つづく