付き合い始めて・・・
10年になっちゃいました。
余りに長引きすぎたので・・・
改めて。
貴方にそばに居てほしいとか・・・
結婚の話とか。
もっともっと嫁を知りたいとか・・・
そんな話をいっぱい伝えました。
不満として・・・
僕の呼び方の改善とかもお願いした。
僕の名前・・・
呼びにくいんだ。
ホーリーネームだからね。
どこの誰か分からない宗教者につけられた名前。
今更ながらに・・・
改名とか悪あがきする方法もあったっけ。
なんで今頃・・・
気がつくのだろう。
そんなのがあって・・・
嫁は僕を「兄さん」と呼ぶんだ。
僕にそう言う趣味はないし・・・
貴方とか?
何でも構わなかったのだけれども。
「兄さん」はやめて欲しいかな?
そんなお願いをした。
その翌日。
最初は僕が甘々過ぎるっていう話から始まり・・・
「優しすぎたの貴方・・・」なんて歌が僕の頭をよぎる。
テレサ・テンのつぐない?
嫌な予感が走ったけれども・・・
次の瞬間。
嫁がデレはじめて・・・
何かの物語に出てくる王子様と同じことをしてるんだって言うんだ。
嫁の知ってる小説?
漫画だかの王子と同じだって。
そんな話をされたけれども。
言葉の綾?
何でもいいけど。
・・・
50歳の王子様?
・・・
愛を伝える方法とか内容はそんなに変わらない物だと思うんだ。
とりあえず・・・
及第点にはなったのを確認出来たので。
とても嬉しくて・・・
僕も壊れちゃいました。
僕のこれをかき消した人だから。
失恋の話と受け取る人が居るが・・・
今の自分とかけ離れた自分。
引き裂かれる思いを綴ったものと僕は理解している。
今風に例えるなら・・・
体は男。
でも・・・
心は女みたいな。
決して手に入らない望み。
打ち砕かれる希望と・・・
絶望だけ。
自分に生きている価値と言うか・・・
生きる理由はありますか?
そんな問いをかけているものと認識している。
もっとも彼の場合は・・・
孤児だったから。
生まれたときから得られることのない母性なのでは?
そう思って聞いていた。
どこに居ても・・・
誰と居ても。
何をしても孤独だった。
僕が壁を作っていたからに他ならないのだが。
それは今・・・
嫁と出会えたから分かるようになったのだけれども。
どうしたら良いのか教えてくれた人。
溢れんばかりの愛を注いでくれた人。
手放したくないと思うから・・・
愛を消さない努力。
一生懸命するよね。
失いたくないもの。
媚びとかそういうのじゃなく。
思いがあって・・・
それを伝える努力?
僕は勝手に出ちゃうから。
古くさくてごめんよ。
勘違いが起こらないよう繊細な注意を払いながら。
嫁を愛してます。
マッチングアプリで出会って付き合って・・・
それで喜ぶのは良いけれども。
添い遂げるのは更に難しい。
僕も嫁と居ると安心してしまって・・・
満たされてしまって・・・
何も考えられなくなってしまうのだけれども。
絞り出すように・・・
思いのたけを語ります。
嫁に。
50歳になる僕の愛の形だった。
そんな感じで・・・
じゃ