満月になると学校の裏山の竹藪から不気味な雄叫びが聞こえてくる…
夕方はいつも何十羽ものカラスとじゃれ合っている…
先生は真っ暗にならないと帰宅しない…
先生は たまに二階の窓から教室に入ってくる…
先生は 鼻息でハエを落とす…
夕方になると 先生の机の引出しからザワザワと何かがうごめいている音がする…
授業中 先生を見ながらついプッと吹いてしまったら白目でにらまれた…
次の日 家の牛乳受けの中に 一本だけ赤い牛乳が入っていた…
しかも 郵便受けにはビデオテープが…
この間 家族で隣り町に出かけた時 走っているトラックの底にしがみついている先生を見つけてしまったが誰にも話せなかった…
近くの沼で 30㎝もあろうコイを口にくわて水面に浮上してきた生物を見つけて河童かと思ったら先生だった…
先生のお弁当は いつも生臭い…
トイレの前でみんなが集まってざわついていたので覗きこんで見たら 先生が便器に頭を突っ込んだままモガイテいた…
どうやら トイレの住人と喧嘩したらしい…
夕方 遠くの山に大きな太陽が沈んで行くのを眺めていたら黒い影が太陽を横切って行った よく見ると何十羽ものカラスにぶら下がって飛んで行く先生だった…
何だか 涙がにじんできた…
先生は 機嫌がいいと逆立ちで教室に入ってくる…
先生は機嫌が悪いと黒板に爪で文字を書く…
この間 先生の鼻毛が赤いことを発見してしまったが一生懸命忘れようと努力した…
朝礼の時 先生はいつも校舎の屋根からみんなを見張っているのだが 先生の回りに沢山のカラスが止まっていてうるさくて校長先生の声が聞こえない…
家庭訪問の日 隣りの家のみっちゃんが部屋のテレビでゲームをしていたら画面から先生が出てきたと言っていた…

恐川貞子先生の謎は 深まる一方であった…

