父の数値がまた悪化して、薬を変えることになった。
父が好きだし、母が好きだし、弟が好きだし、今は離れて住んでいるけれど、いい距離感で、皆のことが大好きで、私の家族にはなんの問題もないように思えた。
それなのに、なんでこの形がなくなってしまうのか。
ずっとこのままでもよかったのに。
せめて私が家族を作るまで、私の育った場所はそのままそこにあると思っていた。
大学進学と同時に家を出る時、友達に「そんなに家が好きなのに、いいところならずっと居たらいいのに」と言われたことをふと思い出す。
その時は「だって大学行くから」と、後ろ髪を引かれる気持ちはあったけれど、それが当然だと思っていたし、なにより家はずっとそこにあるからいつでも帰って来れると思っていた。
その帰って来れる場所は、いつかなくなる。
漠然とわかっていたけれど、そのリミットがあまりにも明確になってきた。
そのためにも、私は婚活をしているのかもしれない。
刻一刻と父の容態は悪くなっていくし、出来たらたくさん会いたい。一緒に時間を過ごしたい。
でも私には仕事があって、新しい家族を探す活動があって、その時間も必要だ。
やらなければ、と思うことがたくさんありすぎる。
親といても、仕事や婚活をしていても、いまこうしていいのか、とぼんやりと考えてしまう始末だ。
これは良くない。絶対に良くない。
目の前のことに集中。
それをこれからの目標にしたい。