中古車を扱う世界には
「一物一価」
と言う言葉がある。
頼めば、同じモノがいくらでも
出てくる新車と違って
一つとして同じコンディションの商品は無く
そこに購買者の趣向が入れば
更に対象となる商品の範囲は狭まり
世界に一つのモノとなる。
似た様な商品は多くあれど
貴方に合う商品はまさに
この一台ですょ。
一台に対する価値は一つしかない
と言う感じでしょうか。
1997年から2年しか製造、販売されず
当時は不人気車
流通量も少なく
その中で、色は一択
他の仕様もドンピシャ♪
そんな子が
抜群の絶妙なタイミングで
目の前に現れ…
まさに一物一価
元優秀な営業マンのセールストークに…
買うなんて、全く眼中に無かったけれども
先輩の言葉に後押しもされ…
「昔はね、バイク雑誌の後ろの
活字と白黒写真だけの売ります買いますで
やり取りしたんだょ。
現金握りしめて飛んで行ったものだ」
それに比べたら、今の情報量は凄い
それに、買ってそのまま手放しで
乗れるほど甘くはないだろうと
多少の苦労は想定内
そうして
世界に1台の
この子は
僕のところに、来るべくしてやって来た。
現物の方が100倍カッコイイ♪
16の時に、初めて買った
RZを見た時の気持ちが蘇った
画面上で確認していた
一つ一つの傷も凹みも
このバイクにとっては
幾多のハードな林道を走り抜けた
勲章であり、魅力の一部。
機関の方も、良い意味で予想を裏切り
セルで1発始動
灯火、制動、オイル漏れ
キャブオーバーフロー、タンク錆びetc…
OK
あとは動かさなきゃわからん
異音、変な振動等無いか
チェック
チェック
チェック
特に気になる所も無く
ひと回りして
ひと回りして
ひと回りして
帰宅
興奮冷めやらず
触れるトコは自分で触りたいので
追加オーダーバリバリの林道バイクから
今度はポンコツのリターンライダーと
一緒にゆっくりトコトコ歩きましょう
興奮し過ぎて
ありとあらゆるSNSに
上げまくったら
な、な、な、なんと!
前オーナーさんからメッセージが!
どこかの国の浜に流れ着いた
デジカメの写真からSNSを通して
元の持ち主さんが判明!
手元に戻る!
みたいな奇跡が!
SNSの凄さを感じました。
これまでのこの子の
ストーリーも垣間見えて
嬉しかった。
より大事に乗らなきゃって想いが
強くなりました。
これからこの子
ブロン子(仮)との奮闘記も
ぼちぼち上げて行きます。
アマビエは江戸時代後期に肥後の海中に現れ、「疫病が流行したら自分の姿を絵に描いて人々に見せるように」と言い残して姿を消したと伝わる妖怪。
1日でも早い収束を、切に願います。
釣りを生業としているのに
苦渋の決断でしょう
このアプリを使っていて良かった。