商品用のグラフィック考案のためブログ更新は少し遅くしようと思ったが、文章作成好きがここ最近炸裂するので第八回目の更新いってみよう。
雨が夏の暑さを拭い去り、幾ばくかの肌寒さを覚える静かな夜、僕は何の気無しにテレビをつけた。味気ない黒い画面に光が走り美しい花の如くそこに映し出されたのは安達祐実だった。
彼女はもう39歳という年齢に達しているとの事だが、そこに映る女性は少女の面影を何処か残した様な不思議な佇まいだった。口元にはその年齢を物語るほうれい線が時折り顔を出すのだが、それは何かのスパイスの様にその女性をまた別の側面で美しくしていた。
番組の進行役としてマツコデラックスがモニター越しの安達祐実に語りかける。彼?彼女?の人気は未だ衰える事を知らず、こちらも見ていて安心する。この人気はそのキャラクター性よりも、今となってはその見識にあるのではないだろうか?あらゆる物事を的確に捉え、私達に分かりやすくそして興味深く話してくれる。
そんなマツコデラックスが安達祐実のInstagramフォロワー100万人に関しての話しをしている。安達祐実の自身の大半を曝け出してきた様な役者人生、そうして歩んできた事で獲得した人気。でもそれだけでこれだけの数多くのフォロワーを獲得したのではなく、流行の最先端を行く若い世代や様々な人達に絶大な支持を得るのは、彼女が持つ良い意味での気持ちの悪さだと説いている。
一人の大人の女性、経験豊かな人気女優、そんな安達祐実の中に垣間見える少女性がInstagramを通して見る人に何か引っかかる物、良い意味での気持ち悪さとなって心に残り支持となると。
やっぱりマツコデラックスは凄いな、頭が良い人とはこういった人の事を指すのだろう、自分には逆立ちをしたところで一粒たりともこういった類の知識や言葉は落ちてきやしないだろうと感心し、テレビの中の話に僕は吸い込まれていた。
マツコデラックスのトークは進む、僕はただその話を無防備に憧れを持って受け止めている、そしてこのまま番組が終了する時間までそれは続くと思っていた。
それは意図せず不意に訪れて僕の身体を駆け巡った。
自分が今までに大切にして来た何か、これからの自分に無くして欲しくない何か、自分が創造する物達へ順番に隠し仕込んできた何か。
その正体を明確にする言葉がマツコデラックスの口からテレビを越えて遠く離れた僕の脳味噌に突き刺さった。
「違和感」
ただそれだけの言葉だった、無学文盲な人間でなければ誰だって知っていて当たり前の言葉だ。
でも自分にとってのそれは核心、何かを自分の内側から拾い上げて作品という形に変化させる時、無意識的に願いの様に混入させていた言い表せられない何かを示し表す言葉だった。
どこからとも無く現れた電撃が身体を貫き、血管や細胞の全てに衝撃を送り込まれる感覚、頭が発光したのではと錯覚するほどに脳内が真白となって時間が止まる。
黒く垂れ込める雲、放たれた稲妻の刹那。地を舐める様に僕は動けなくなっていた。
閃きは自己の内面と外界の些細な要因が偶然的に折り重なって導かれるのか。
拾い集めた残影と目の前の景色が重なり、やがて鮮やかな光に包まれ心地良い風が吹く。その先に目を向ければ進むべき道がすっと真っ直ぐに伸びている。
力が湧き迷いが消え、止まっていた足が地を蹴る感覚に心が躍る。
人はコントラストの強いものに吸着する様に思う。
黒と白だけの世界、黒の中に白があり白の中に黒がある。相反する物・異なる要素を持つ物が混然一体となった世界。
そんな物を垣間見た時に潜在的に体感する違和感に人はきっと引き寄せられている。
UNKNOWNがこれから作っていく服達に、僕はこれからも色んな色の違和感を混入し続けて行こう。心地良い違和感が混入された服作り。
素敵な違和感をご用意してお待ちしております。
是非一度お店にお立ち寄りください。
いらっしゃーせー、いらっしゃーせー!
