私たちの仕事は美容市場という一つのマーケットで表現されています。
例えば、矢野経済研究所から発行されている「理美容マーケティング総鑑」では、美容室・理容室・美容商社・美容化粧品専業メーカー等の業態に分かれてマーケットを表現しています。
しかし、このマーケットの見方は正しいのでしょうか?
私が考えるマーケットの表現は「顧客の志向によってマーケットは変化する」と考えるのです。
例えば、10,000円という金額を消費する際、その消費方法がいろいろな視点で消費者は考えます。
テーマパークに行こうか?
レストランで食事をしようか?
UNIXでカットとカラーをしようか?
いろいろな視点で消費者は考えてきます。
このような時はライバルは同業者ではありません。UNIXにとってのライバルはテーマパークであったり、レストランであったりするのです。
つまり、マーケットとは、顧客のニーズによって市場は変化しているのです。
一概に同業他社との比較やシェアーの大きさで測ることができません。
以前は美容室に行こうと考える場合、いくつかのサロンを比較して選択をされていました。
しかし現在はその比較する基準が広がり、価値観の異なるサービスや商品と比較して、選択するように変わってきたのです。
例えば同業の比較も変わってきました。
回転すしと、一流すし店どちらもすし店のカテゴリーに属しますが消費者の志向が異なり全く別業態と考えたほうがいいですね。
回転すしはファミレス系、一流すし店は料亭やフレンチレストラン、そんな区分けが正解のように思えます。
顧客の価値基準を中心に市場を評価すると、全く異なった市場がライバルになってくる。
そんな見方をすると実態が見えているように思えます。