ポイント②
◎謙虚さや柔軟性を持ち、短慮ではないこと
経営幹部といえ、一人でできることは限られています。
そのため多くの人と出会い、謙虚な姿勢で人と接し、多くのことを吸収する姿勢が求められます。
また役職やキャリアなどにこだわりなく、だれとでも協力し、どんな仕事でも率先して取り組む柔軟性が求められます。
そうした謙虚さや柔軟性の有無は日ごろの上司と部下の会話の中から垣間見られます。
例えば、上司からちょっと面倒な指示を受けた部下が、指示の内容をよく考えもせず、反射的に「でも・・・・」「難しいですね・・・」と言っていては経営幹部に向いていない。
部下にとって上司の指示はだいたい面倒なものであって「なぜ?そんなに細かいことまで指摘しなくてはならないの?」と感じることがあるはずです。
しかし上司の指示には必ず、目的や意図があります。
この点をわきまえて上司の面倒な指示に耳を傾けてこそ経営幹部としての道が開けてくるものです。
とはいえ、たとえ相手が上司でも他人の意見を無条件に受け入れ、目に見えたことだけで全部を把握したつもりになっているようであれば、それは短慮と言わざるをません。
経営幹部は目に見えることを正確に把握しつつ、それを深堀して将来を見据えた戦略を検討・遂行することです。そのためには一度相手の話を受け入れ「本当にそうなのか?」「もっと良い方法はないものか?」と言った探求心をもって物事を深堀する姿勢が求められます。