私は長男で兄貴はいませんでした。
でもいつも周囲に自分のことを見てくれている兄貴や姉の存在がありました。
日曜日に兄貴と呼べる友人の新築祝いがありました。
彼の家は1年半以上の歳月を要して出来上がったのです。
その間にいろいろな出来事がありました。
はじめに担当した建築業者は7割ほど完成した時点で倒産してしまい、建築が途中でとん挫してしまいました。
彼のすごいことは、建築費は全額支払ってあげた上に、その建築業者の再起を激励をしてあげたことです。
「人生にはいろいろなことがある。再起を目指してがんばれ!」と励ます好人物なのです。
そして自らが陣頭指揮を執って各施工業者に依頼をし、やっとのことで出来上がったのが今回の家なのです。
当初の予算を、はるかにオーバーしたのは間違いはありません。
でもそのことよりも、人のおつきあいを大切にしているこの兄貴の存在は私たち後輩にとって見習うべき存在だと思います。
彼は元々お米屋さんでした。
昔、ある大手のお寿司屋さんが倒産をされ、翌日からのお米の納入を依頼された事があったようです。
他のお米屋さんは回収を優先して納入などもってのほか!!
しかし彼はその頼みに二つ返事!!
半年に渡ってお米を納入し続けたのです。
回収見込みのないままで!!
今では考えられない行為ですが彼の決断は「今までたくさん儲けさせていただいた。その御礼でもあるんだよ」
彼の人生には、このような心意気によって沢山の人が周りに集まってきた!
人生は裏切るより裏切られるほうが絶対に価値ある存在になれるんですね。
そんな兄貴の新築祝いは大いに盛り上がって笑いが尽きることなく時間が過ぎてゆきました。
兄貴おめでとう!