私は子供の頃から釣りが好きでした。
当時父が釣り好きで、良くハゼ釣りに連れて行ってもらいました。
今の浦安・葛西や東雲地区で入れ食いの楽しい釣りでした。
その当時の釣りと今の釣りには大きな違いが有ります。
そのひとつに「撒き餌」があります。
撒き餌を使うのは「ウキふかせ釣り」と言って中間層にいる魚を配合餌を使っておびき寄せて釣る方法で、「ウキふかせ釣り」を根底から変える大きな変化でもありました。
撒き餌を使うことで、散らばっている魚たちを集める効果があり、その中から本命を探り当てる釣り方へと変化してきたのです。
名人ともなると撒き餌にこだわりを持っているのです。
釣りの本来のあり方は自然条件を最大限に活かすことがもっとも大切でした。
しかしこの釣り方は、自分たちのフィールドに魚たちをおびき寄せるために、自然現象を利用して餌を流してゆくのです。
また、大量に一度に撒いても効果が上がりません。
少しずつ撒き続けてゆくと、集まった魚たちが居つくようになってくるのです。
そうなってくると爆釣タイムに入ってくるのです。
一度や二度の撒き餌で成果を期待するほうが無理な話なのです。
マーケティングも同じようなことがたくさんあります。
撒き餌の誘い方ひとつで成果に結びつけることが出来るのですから大切な要因でもあるのです。
あんなに大きな海にオキアミをひとつでつれることが不思議なくらいです。
その意味では撒き餌による釣りはまさにマーケティングと同じですね。