「おわら風の盆」に行ってまいりました
越中八尾に伝わるこのお祭りは、しっとりとした雰囲気で、その味わいはなんともいえない郷愁を感じるお祭りでもあります。
決して派手さはありませんが、踊りも民謡も三味も調和して、実に雰囲気のある行列が続きます。
毎年9月1日~3日に行われますが、今回は土日と重なって大変な賑わいでもありました。全国のおわらファンが集って、その数は20万人を超えるのではないか思われます。
私は友人に誘われたことでこのお祭りを知ることになり、なんと友人の奥様の実家がこの街の出身で、日本の道百選に選ばれる情緒溢れた町並みの中心地のその家はあります。
踊る時間がランダムに行われ、家の前で待っていると、流している踊り手が目の前で踊ってくれるのです。
またすごいことに、彼女のご自宅に踊り手が訪問をしてくれ、口火の踊りを披露してくれる贅沢まで味わうことも出来ました。
夜中を通して踊り続けてくれるさまは、祖先への霊への感謝もこめられていて、盆という意味が強く印象に残ります。
昔から210日というと台風がやってくる時期でもあります。そのためにたくさん被害に苦しめられた経験から、このお祭りによって五穀豊穣を願う意味がこめられているのです。
深く蓑傘をかぶって踊る娘踊りはなんともいえぬ色気を感じ、隠れた蓑傘からちらりと見える雰囲気が日本女性の特徴を表しているようにも思えます。
日本各地で開催されている幾多のお祭りには、その土地の風習や文化が息づいており、どのお祭りにも特徴があり、素晴らしい演出が成されています。
この夏には、熊谷の「うちわ祭り」 仙台「七夕祭り」 南越谷の「阿波踊り」そして八尾「おわら風の盆」と立て続けの各地のお祭りを経験することが出来ました。
昨年は徳島の「阿波踊り」で大きな感動を得た私にとってお祭りの持つ魅力にはまり始めています。
また学ぶこともたくさんあります。有名なお祭りにはたくさんのリピーターに支えられているのです。何度も行きたいという演出力は私たちのビジネスにとっても重要な要素です。
マーケティングの基本がお祭りには存在しているのでしょう。
各地の特徴あるお祭りを紹介していただければ、伺ってみたいと思います。
