私たちにとってお客様は最大の財産です。


あるとき店舗の移転話がありました。


現店舗の立地条件が悪いわけではないのですが、賃料とのバランスが悪く収益力を挙げるのに問題があった。


このような場合には適切な条件の店舗に移転することもやぶさかではありません。


しかし、せっかく長年営業をしてきてお客様に信頼を得ているので、お客様が移動しやすい条件が第一の選択基準となります。


移転しても、お客様が移動できる範囲


これこそが移転条件となるのです。


現在まで同じような移転をした店舗は大宮・浦和・柏・立川等があり、その全てが同じような考えの下で移転を果たしました。


しかしあるとき、こんな話を持ち込まれました。


それは大家さんからの条件で、「撤退をするなら居抜きで売ってはいかがですか?」


確かにその話を十分に価値のある話です。


撤退をするということは、撤退費用が発生致します。


しかし居抜きで売却すると、売却益まで入ってくるのですからいい話です。


しかし、私はその決断を下しませんでした。


つまり「居抜き」という条件の中に「お客様」も含んでいるのです。


お客様一人獲得するのにどれだけ大変か!


社員が1人のお客様とどれだけ一生懸命に対応をしたか


UNIXのサロンのお客様は最低でも5000人以上のお客様を持っている店舗が通常です。


多いサロンでは10000人以上のお客様がいるのです。


そのことを考えると、多少の利益は目をつぶる勇気が無くてはお客様を大切にするということが本当の意味で出来ません。


日々のお客様対応が最高のサービスを提供をする。


この当たり前の問題は当然です。


しかしもっと広い意味で「顧客主義の原則」を考えなくてはならないはずです。


目先の利益より、将来の利益を考えることがUNIXがもっとも大切に考えなくてはならないことです。


このような考え方の中から、第二の原則として「顧客主義の原則」が生まれてきたのです。