店長を歴任後、久保田を営業部長として営業部門のリーダーに抜擢しました。
永瀬本部長とのコンビネーションは絶妙で、彼が発案して永瀬本部長が発令をする。
このパターンがいつの間か社内の常識となってきました。
「1人の力より2人の力」というように二人のコンビから生まれる施策には、挑戦的なことに挑んだこともありました。
私と意見のぶつかり合いもありましたが、彼の粘り強さに時には「もういい!!」と決裂することもありました。
しかしそれこそが、大切だったのです。
自らの主張をはっきりと述べることのできる環境こそ、仕事を成長させることができます。
「主体性の原則」は「UNIXが目指す方向性と一体」となっていなくてはなりません。
主体性とは、自らの考えを会社の方針に沿って主張することでもあります。
たまに間違いやすいことは、自己主張をすることが主体性の原則だと勘違いすることもあります。
しかし、会社の方向性と異なった自己主張は時には「ワガママ」と認識されても致し方ありません。
自己主張はこれからの時代とても大切な個人の能力ともいえるのです。
時には社会の矛盾を感じ、自分がやらなければ!という強い信念があって生まれてくるものもあるのです。
彼は学生時代、ラグビーに明け暮れていました。
あるとき、ラグビー部の部長選出になりました。
彼のクラブに置ける信頼はとても厚く、メンバーからの推薦は満場一致でした。
しかし、監督が彼に下した役割は「副部長」
彼は納得が行くまで監督に問い詰めたそうです。
監督の方針と、彼の考え方にギャップを感じたのでしょう。
自己主張とは、チームの方針を理解して、その上に立った戦術でなくてはなりません。
チーム・ワークとは、ひとつの目的に向かって全員が一致団結することを言います。
今、彼は新しい役割を担うために学ぶ時間でもあります。
それを乗り越えてこそ、新しい道筋が開けてくるはずです。