今日からは久保田部長のお話を致しましょう。


彼はUNIX初の大卒入社であり、入社前研修で彼の能力の高さを実感いたしました。


当時、会社も上り竜のごとく成長過程にあり、人材を広く求めていました。

この美容という仕事で新卒から大卒を採用して将来の幹部候補生として育てることも大切だと考えたからです。


就職事情も変化してきて大卒でも簡単に就職できる時代から厳しい現実になってきた事も追い風でありました。


この時期に定期採用として大卒採用をしてゆくことが、UNIXの将来にとって大切だと認識した時期でした。


彼は、大学時代、ラグビー選手として名をはせていて、商学部系でありながらあまりビジネスの知識を学んではいませんでした。


入社前研修で彼らに貸せた課題は「マネージメントゲーム」でした。


そのときの彼の真剣なまなざしを今でも忘れることができません。


そして彼が発信した一言は「この研修を大学時代に経験していたら、もっとビジネスに興味が沸いていたと思います」


という一言で、彼の将来性の豊かさを見抜きました。


私が社員諸君に常に話をしていることは、「どの視点でみているか!」


ということです。


彼は入社当時から美容師になることだけを考えていたのではありません。


美容という仕事をビジネスという視点からみれる素質を持っていることで、視野の広さを感じたのです。


美容師を目指す過程として、初めに美容学校に進学する場合がほとんどです。


その際、技術者としての思考はその道のプロフェッショナルを目指すには適切です。


しかしながら、UNIXのように、美容業を企業として位置づけ、美生活総合サービス業として公開企業を目指すなら、彼のような感性を備えている人材が必要だったのです。


その後の彼の活躍は実の変化に富んだものでもあったのです。