被災者に声を掛けることができなかった


それは、掛ける言葉が見つからなかったのが本音でもある


崩壊された家の前で立ち尽くす女性


橋脚が壊れて不通になった鉄道


道路が陥没していまだに通行ができない


海岸から数km先まで乗り上げた船


今まで出会ったこともない多数の自衛隊車両


まるで戦争の様相でもある


しかし、復活への足音が少しずつ聞こえる


無数の原形を止めない車の集積場


山と積まれた瓦礫置き場


港にたなびくこいのぼり


響き渡るブルトーザーのうなり声


元気な子供たちの遊ぶ声


復興にはまだまだ時間がかかる


そしてたくさんのお金がかかる


地域の人たちが復興に向けて動き始めている


金は出すが口は出さない!


そんな政府の決断が地域活性化への足音を大きくさせる


地域のことは地域でやる


それこそが被災者がもっとも大切だと思っていること


生活の基盤は衣食住そして仕事でもある


その仕事のできる環境を整えることで、復活への道筋は動き始める


一日も早く地域に権限委譲して、金を出す政府を期待する


さすれば民間も動き始める


今、大切なことは被災者が本気で立ち上がろうとする力を引き出すことである


そんな政府の対応を期待します。