先輩方には凄い人材が居て、将来、理容業界を背負って立つ人材がウヨウヨいました。高橋氏は静かな実力者、栗林氏は芸術家といった面々が揃っていて、リーダーのあるべき姿を見せ付けてくれました。
この二人は理髪コダマを退店後、各々の道を歩き始めました。高橋氏は、八木先生の娘婿として迎えられ、理容室として始めて1億円の業績を上げる店舗を作られたことで理容業界のスーパースターとして時の人にもなりました。
又、栗林氏は美容と理容の融合を提唱し、美容業界の方々とのお付き合いをはじめ今の私達の礎になって来てくれた方でビダル・サッスーンのカットテクニックを用いてカットとパーマの融合を図り、「Cut&perm」のサロンを出すなどして業界の先駆者としての役割を担ってもきました。この二人の存在なくして今の私は考えられません。それは私が次なる飛躍に向けて自らの考え方を変えるきっかけにもなったのです。
そんな意味で私が学んで環境は実に人材豊富で凄い人たちに囲まれて仕事をしていたか!今考えれば恵まれた環境でもありました。
技術の習得に明け暮れ、コンクールに出る事、そして優勝をする事を目標に置き、「理髪コダマ」で励んだ4年半は、技術者として最も充実していた時代でもありました。